レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/09/30
- 登録日時
- 2023/03/30 00:30
- 更新日時
- 2023/03/30 17:25
- 管理番号
- 0000001540
- 質問
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未解決
母(金沢出身)が歌っていた迷い猫が戻ってくる歌を探している。「立ち別れの歌」ではなく数字を読み込んだ歌である。
- 回答
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(1)『猫の民俗学』「失せ猫が戻る呪」(p206~216)という項に様々な呪いが集められていて、以下の記載がある。
・「百人一首にある中納言行平(在原業平の兄)の、たちわかれいなばの山のみねにおふる まつとしきかばいまかへりこむ の和歌が猫の帰るまじないになるとの説は全国的に知られていて・・・」(p207)と、紹介されているのは、「立ち別れの歌」である。
・「『石川県石川郡誌』(1927年)には、飼猫がいなくなったとき、この歌を記して猫の食場に貼っておくと帰ってくるとある」(p209)
(2)上記記載より『石川県石川郡誌』(「飼猫の失せたる時「立ち分かれいなばの山の峰居るまつとし聞かば今帰り来ん」と記して猫の食場に貼り置かば帰り来べし。」(p369))を提供。
(3)『金沢の昔話と暮し、ならわし』には、「飼猫がいなくなった時、「立ちわかれ因幡の山の峯に生ふる 松とし聞かば今かへりこむ」の歌を紙に書いておくと、必ず帰ってくると言われていた。これは『古今集』離別、在原行平の歌。」とある。
以上、「立ち別れの歌」以外を見つけられなかった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 風俗習慣.民俗学.民族学 (38 9版)
- 参考資料
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- 1 猫の民俗学 大木/卓?著 田畑書店 1975 645.6/24
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2 石川県石川郡誌 石川郡公民館協議会∥編 石川郡公民館協議会 1970 K223/1 p369 -
3 金沢の昔話と暮し、ならわし 鈴木/雅子?著 港の人 2014.12 K388/1059 p157
- キーワード
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- 俗謡
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000331221