レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年09月14日
- 登録日時
- 2013/09/14 15:04
- 更新日時
- 2016/12/08 14:56
- 管理番号
- 2013-9
- 質問
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解決
大和田建樹ではなく、田中雁木・景浦稚桃のつくった明治33年11月27日発行の「伊予鉄道唱歌」がみたい。昔の海南新聞(現在の愛媛新聞)に掲載されたらしいが、掲載年月日が不明なので他の資料にないか。
- 回答
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国立国会図書館デジタルコレクション化資料にあり、1~43番まで全て確認できる。<http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/855043>(2016.12.8確認)『伊予鉄道唱歌 : 地理教育』(尚文会/編 向井湊居堂 明33.11)
【資料1】p22~23景浦勉「二つの伊予鉄道唱歌」に1~33番まで収録されており、「横河原線の一部と郡中線は、誌面の都合により割愛」とある。歌調は大和田建樹の鉄道唱歌(東海道線)を踏襲した替え歌とのこと。
【資料2】に16~24番まで収録されており、前後に「(前略)」「(後略)」とある。
- 回答プロセス
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当館所蔵資料検索で【資料1】がヒット。
景浦稚桃(本名:直孝。伊予史談会の創立者)作とのことなので、伊予史談会文庫の目録を確認。
明治期のものなので、国立国会図書館デジタル化資料を検索。
- 事前調査事項
- NDC
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- 鉄道運輸 (686 9版)
- 声楽 (767)
- 四国地方 (218)
- 参考資料
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- 【資料1】雑誌『いよてつ 伊予鉄道社内誌』182号(伊予鉄道 1980年)<当館請求記号K686/12/80> (180~185号合本)
- 【資料2】『道後文化史料 7』<伊予史談会文庫ト-95-7> (伊予史談会文庫は会員利用が原則だが、会員外も閲覧可能。会員かどうかを問わず複写は伊予史談会長の承諾が必要。)
- キーワード
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- 伊予鉄道唱歌
- 景浦稚桃(かげうら ちとう)
- 景浦直孝(かげうら なおたか)
- 田中雁木(たなか がんぼく)
- 田中好賢(たなか よしたか)
- 大和田建樹(おおわだ たてき)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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田中雁木と本名・田中好賢で所蔵資料検索するが、「伊予鉄道唱歌」が収録されたものはなし。
【資料1】より発行された時の表紙に「尚文会作歌 地理教育 伊予鉄道唱歌」とあるそうなので「尚文会」で検索するが、なし。
『愛媛県史 文学』第五節一の1「唱歌」と『愛媛県史 文学』第四節四の2「愛媛の詩人たち」に唱歌の存在は記載されているが、歌詞などはなし。
以下、大和田建樹の「伊予鉄道唱歌」についてのみ記載のあるもの
『伊予鉄道唱歌』(愛媛県立図書館 2003年)(「伊予鉄道唱歌」(伊予鉄道株式会社 昭和28年刊と「伊予鉄道唱歌」(伊予鉄道株式会社 明治42年刊)の複製合本)<当館請求記号:K686/イヨ>
『松山案内』(東草水 松山市教育委員会社会教育課 1975年)(明治42年版『松山道後案内(高浜虚子)』を基に同大正2年版と『伊豫鉄道案内(伊豫鉄道、大正2年)』で補ったもの)p63-66<当館請求記号K293.1/11>
『坊っちゃん列車と伊予鉄道の歩み』(毎日写真ニュースサービス社 伊予鉄道 1977年)p121-127<当館請求記号K686/15>
『鉄道唱歌物語』(中島幸三郎 交通日本社 1964年)(「歌の旅行案内」(昭和34年刊)の改題改訂)p200-203<当館請求記号K762/ナコ/1964>
『愛媛の文学散歩 4』(秋田忠俊 愛媛文化双書刊行会 1974年)p13-21<当館請求記号K910/3/4>
黒田兼隆・武市通彦/著「伊予鉄道開業二十周年記念 大和田建樹の「伊予鉄道唱歌」」『松前史談』第26号
玉井建三/著「江戸・東京の伊予11『鉄道唱歌』-大和田建樹」『文化愛媛』第42号
読者寄稿「伊予鉄道唱歌」胡舟『松山百点』第41号(読者の記憶による不確かな記載)
「懐かしのメロディ伊予鉄道唱歌」『松山百点』第194号
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000137160