レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年07月21日
- 登録日時
- 2023/11/29 14:29
- 更新日時
- 2023/11/29 14:37
- 管理番号
- いわき総合-地域734
- 質問
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解決
岩崎氏が源頼朝の家臣に先駆けて平泉に出兵したと「吾妻鏡」に書かれていると聞いた。その記述は、どの部分か知りたい。
また、この岩崎氏の出兵について書かれている本は他にあるか。
- 回答
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【資料①】『吾妻鏡地名索引』国学院大学日本史研究会∥編 1977 p.124
→「吾妻鏡」の中で、「岩崎」と書かれている箇所は、「文治5年7月17日条」と「建久元(文治6)年1月8日条」の2箇所あることがわかります。
そのうち、該当箇所は以下の記述でした。
【資料②】『新訂増補国史大系 25 吾妻鏡 第二』黒板勝美 他∥編 1974 p.368
→「建久元(文治6)年正月(1月)8日条」(原文・翻刻)
【資料③】『新版 全譯 吾妻鏡 第2巻』新人物往来社∥発行 2011 p.135
→「文治6(建久元)年正月(1月)8日条」(書き下し文)
また、以下の資料に上記「吾妻鏡」の記述について書かれていました。
【資料④】『いわき市史 第1巻 原始・古代・中世』いわき市史編さん委員会∥編 1986 p.403
【資料⑤】『福島県史 第1巻 通史編1 原始・古代・中世』福島県∥編 1969 p.331、367
【資料⑥】「奥州合戦と岩城・岩崎氏」渡邉一雄∥著(『潮流 第32報』いわき地域学會∥編 2004 p.124-126)
【資料⑦】『平泉藤原氏と南奥武士団の成立』入間田宣夫∥著 2007 p.145
【資料⑧】『躍動する東北「海道」の武士団』七海雅人∥著 2015 p.30
【資料⑨】『奥羽武士団』関幸彦∥著 2022 p.24
【資料⑩】『鎌倉・室町時代の奥州』柳原敏昭∥編 2002 p.33
これらの記述によると、「吾妻鏡」の該当箇所は、大河兼任の反乱の際に「岩崎の輩」が先発することを要求し許可されたという内容だということがわかります。
ただ、出兵先が平泉かどうかについては、記述が確認できませんでした。
- 回答プロセス
-
上記回答のとおり。
以下の資料に記述は確認できませんでした。
『東北の中世史 1 平泉の光芒』(柳原敏昭)
『東北の中世史 2 鎌倉幕府と東北』(柳原敏昭)
『中世東北の武士団』(佐々木慶市)
『平泉町史 第3巻 総説・論説編』(平泉町史編纂委員会)
『平泉の政治と仏教』(入間田宣夫)
- 事前調査事項
- NDC
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- 東北地方 (212 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 【資料①】『吾妻鏡地名索引』[R/210.4/ア・1111573554]
- 【資料②】『新訂増補国史大系 25 吾妻鏡 第二』[210.0/コ・1110283858]
- 【資料③】『新版 全譯 吾妻鏡 第2巻』[210.4/ア-2・1113993826]
- 【資料④】『いわき市史 第1巻 原始・古代・中世』[K/210.1-1/イ・1110038500]
- 【資料⑤】『福島県史 第1巻 通史編1 原始・古代・中世』[K/210.1-0/フ・1112018849]
- 【資料⑥】『潮流 第32報』[K/051/チ-32・1111908222]
- 【資料⑦】『平泉藤原氏と南奥武士団の成立』[K/210.4-0/イ・1111942452]
- 【資料⑧】『躍動する東北「海道」の武士団』[AL/212/ナ・1114432238]
- 【資料⑨】『奥羽武士団』[212/セ・1115649434]
- 【資料⑩】『鎌倉・室町時代の奥州』[212/カ・1111739817]
- キーワード
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- 岩崎氏
- いわさき
- いわがさき
- 吾妻鏡
- 大河兼任
- おおかわかねとう
- 鎌倉幕府
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000342617