レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/07/30
- 登録日時
- 2010/04/01 02:00
- 更新日時
- 2010/04/02 10:16
- 管理番号
- 愛知県図-00232
- 質問
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解決
『鸚鵡籠中記(おうむろうちゅうき)』の原本(写本可)は、どこで見られるか
- 回答
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尾張藩士朝日重章による記録『鸚鵡籠中記』の写本のうち、現在確認されているのは【資料1】、【資料2】などによれば、下記の4点です。
1.徳川林政史研究所所蔵本
現存唯一の完本といわれるものですが、朝日重章の自筆原本ではないとするのが通説のようです。
2.名古屋市鶴舞中央図書館所蔵本
3.愛知県岩倉市図書館所蔵本
4.国立国会図書館所蔵本
以上、2~4の3点はいずれも全体のごく一部の抄出本です。
なお、【資料2】によれば、徳川林政史研究所所蔵本のマイクロフィルム版が、名古屋市蓬左文庫で閲覧できるとのことです。いずれも、閲覧を希望される場合は、事前に各所蔵機関にお問い合わせ下さい。
- 回答プロセス
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(1)国文学研究資料館「日本古典籍総合目録」(http://base1.nijl.ac.jp/~tkoten/about.html)で検索すると、「国書所在」に「【写】鶴舞(抜萃四冊),蓬左,[補遺]国会(四冊),林政史」とある。
(2)名古屋市図書館HPの「鶴舞中央図書館特別集書」(http://www.library.city.nagoya.jp/collection/tokubetu.html)で検索し、所蔵を確認。日本古典籍総合目録(国書総目録)に鶴舞図書館所蔵と表記されている資料には、戦災で焼失したものも含まれるので要確認とのこと(名古屋市鶴舞中央図書館)。
(3)名古屋市蓬左文庫HP(http://housa.city.nagoya.jp/)の蔵書検索ではヒットしない。
(4)蔵書検索により、諸本について詳しく解説した最新の資料である【資料1】、さらに引用された【資料2】を知る。これらにより、名古屋市移管前の蓬左文庫で所蔵していたものを、現在では徳川林政史研究所が所蔵していることがわかった。なお、『鸚鵡籠中記』の活字翻刻版は『名古屋叢書 続編第9巻~12巻』に所収。(インターネットの情報はいずれも2010年1月に確認)
- 事前調査事項
- NDC
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- 中部地方 (215 9版)
- 日記.書簡.紀行 (915 9版)
- 参考資料
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- 資料1「『鸚鵡籠中記』諸本成立考」林董一著(『近世名古屋享元絵巻の世界』清文堂,2007) (1109239781)
- 資料2「『鸚鵡籠中記』の諸本について」(『蓬左』55号 名古屋市蓬左文庫,1996) (ZA018/ホ)
- キーワード
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- 鸚鵡籠中記
- 朝日文左衛門
- 朝日重章
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000065696