レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2020/08/03 15:08
- 更新日時
- 2021/06/07 13:52
- 管理番号
- 科学院20080301
- 質問
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解決
公衆衛生院が、戦後の日本の栄養教育にどのように貢献したか調べている。
栄養学部で研修を受けた人数、研修内容に関する資料(教科書等)はないか?
- 回答
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1.マ司令部提出研究報告 厚生省研究所(昭和20年9月起)
2.公衆衛生社発行『公衆衛生』(昭和24年)
3.終戦時に、公衆衛生院図書館に所蔵されていた栄養学関連資料のある書架と分類の見方を紹介。
蔵書印に受入日の記載あり。以下のような書籍が参考資料とされていた可能性がある。
鈴木梅太郎, 井上兼雄共著『栄養読本』日本評論社, 1936
鈴木梅太郎, 二國二郎共著『栄養学概論』雄山閣, 1942
鈴木梅太郎, 二國二郎著『栄養化学』岩波書店, 1935
森川規矩, 山岸晟共著『共同炊事』科学主義工業社, 1941
- 回答プロセス
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・『國立公衆衛生院年報』は昭和24年からの所蔵。『国立公衆衛生院要覧』の一番古い所蔵年は昭和28年。だが戦前戦後すぐの数値が見当たらない。年史類でも同様。
公衆衛生院発行の雑誌類の古い所蔵を確認したが、戦後すぐの情報は見当たらなかった。
(『公衆衛生研究』は1991年以降の所蔵。『公衆衛生院研究報告』昭和27年以降の所蔵。『国立公衆衛生院研究報告』昭和26年以降の所蔵)
・公衆衛生社発行『公衆衛生』は昭和24年の所蔵があり、監修が公衆衛生院で、戦後すぐの公衆衛生院の動き等の事情が含まれていた。
・以前、事務用倉庫の整理時、公衆衛生院に関連した古い稀少資料を保存箱に入れ貴重書庫に保管したことを思い出し、1の資料を見つける。
終戦の年9月以降、厚生省研究所が、順次GHQに提出したもので、公衆衛生院設立以降の研修内容や研修生数が、年ごと学部ごとに細かく記載された資料を含む報告で、依頼者の求める数値だった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 公衆衛生院
- 栄養教育
- 研修
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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終戦当時、公衆衛生院は、他の厚生省所管の研究所と統合されていた。昭和21年5月、再び「公衆衛生院」となった。
マ司令部提出研究報告 厚生省研究所(昭和20年9月起)は、国立保健医療科学院図書館の貴重書庫に保存。
- 調査種別
- 所蔵調査 文献紹介 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000285271