レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/04/06
- 登録日時
- 2010/09/11 02:00
- 更新日時
- 2010/09/21 12:33
- 管理番号
- 埼熊-2010-012
- 質問
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未解決
金子堅太郎の日記で昭和10年前後のものを見たい。翻刻されたものはあるか。
- 回答
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現在まで翻刻されたものは、『日本大学精神文化研究所紀要 36』(日本大学精神文化研究所)に発表された「金子堅太郎日記(1)大正12年6月12日~8月30日」、『日本大学精神文化研究所紀要 38』に発表された「金子堅太郎日記(2)昭和3年1月1日~6月30日」だけで、昭和10年前後の翻刻は見つからなかった。
「金子文庫」のある日本大学総合学術情報センターに問い合せたところ、日記本体を所蔵しており、現在研究者が翻刻作業中との情報を得る。
- 回答プロセス
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《WHOPLUS》で〈金子堅太郎〉を検索する。略歴はわかったが、人物文献や図書、記事・論文に該当するものは見つからず。
飯田直輝「金子堅太郎と国体明微問題」(『書陵部紀要 60』p16-33 宮内庁書陵部 2010)
注1「金子の研究状況は、高瀬暢彦「金子堅太郎史料の現在」(「金子堅太郎著作集 5」 日本大学精神文化研究所 2005年)参照」とあり。
注7「日本大学総合学術情報センター金子文庫蔵「金子堅太郎日記」昭和六年四月十五日条。」とあり。
『金子堅太郎著作集 5』(日本大学精神文化研究所 2005)を確認する。
p320「先の憲政資料室の収集史料のほかに、金子のまとまった関係資料は、金子が初代校長を勤めた日本大学の学術情報センターの金子文庫には、著書、原稿、自叙伝綱要、日記、書簡等が収録されているが、日本大学の精神文化研究所叢書や紀要で活字化が進んでいる。
p321に「なお、大正期、昭和期の日記の翻刻が始まった(日本大学精神文化研究所紀要)が、・・・」とあり。
所蔵資料の中から金子堅太郎関係を調査する。
『金子堅太郎研究 1-2』(日本大学精神文化研究所 2001-2)
内容未確認。
『金子堅太郎自叙伝 1-2』(日本大学精神文化研究所 2003-4)
日記収録なし。内容は1:明治時代前半、2:明治時代後半
『金子堅太郎著作集 1-6』(日本大学精神文化研究所 1995-2006)
日記収録なし。内容はいずれもテーマ毎の論文である。
インターネット情報を確認する。
《Amazon.com》《E-hon》《本やタウン》などを〈金子堅太郎 & 日記〉で検索するが該当なし。
《CiNii》を検索し、回答で示した『日本大学精神文化研究所紀要』に日記の翻刻が見つかる。
高瀬暢彦「金子堅太郎日記(2)昭和三年一月一日~六月三〇日」(『日本大学精神文化研究所紀要 38』p1-47 2008.3)
p2凡例に、これ以前には第36集に「日記(1)大正12年6月12日~8月30日」を掲載しそれに続くものだとの記述あり。
参考資料から
高瀬暢彦「金子堅太郎日記(1)大正12年六月一二日~八月三〇日〔含 解題〕」(『日本大学精神文化研究所紀要 36』p57-103 2005)
p58解題に、「現在、日本大学の金子文庫に所蔵する日記は次の通りである」として、
昭和8年12月21日から昭和9年6月30日
昭和10年7月1日から昭和11年2月29日
という記載あり。
翻刻自体が研究者による論文となっているので、該当の年代はまだ翻刻されていないものと思われる。
日本大学総合学術情報センターに問い合わせて、回答を得る。
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
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- 『日本大学精神文化研究所紀要 36』(日本大学精神文化研究所 2005)
- 『日本大学精神文化研究所紀要 38』(日本大学精神文化研究所 2008)
- キーワード
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- 金子 堅太郎(カネコ ケンタロウ)
- 出版-著作
- 照会先
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- 日本大学総合学術情報センター(埼玉県所沢市中富南4-25 電話04-2996-4520)
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000071175