レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年01月29日
- 登録日時
- 2015/09/03 16:44
- 更新日時
- 2015/12/14 17:05
- 管理番号
- ASK0000024103
- 質問
-
解決
明治時代に活躍した翻訳家小原要逸(号無絃)は、旧制山口高等学校を卒業後、
東京帝国大学文学部英文科に進学し、明治30年代に卒業しているようなのですが、
その入学および卒業年度、卒業論文の題目等および、同時期に同学科を卒業した
卒業生の名前を調べたく、関係資料の所蔵と閲覧可能の有無についてうかがいます。
- 回答
-
明治30年代の東京帝国大学の卒業生氏名は、 『東京帝国大学一覧』(総合図・書庫, ZK:42)で確認ができますが、同氏の氏名は、英文学科卒業生としては確認がとれませんでした。
代わりに、同一覧の「文科大学学生及生徒」の国文学科の学生として、
明治34-35年度版に第一年
明治35-36年度版に第二年
明治36-37年度版に第三年
また同一覧の「学士及卒業生姓名」の国文学科の学生として、 明治37-38年度版に「明治三十七年七月卒業」の欄に、同氏の氏名が確認できました。
お問い合わせの内容が「英文学科卒業」となっておりましたので、同一人物である確証がとれませんが、国文学科卒業の学生ということでよろしければ、同一覧の同一箇所に、同期の学生の氏名も確認が取れます。残念ながら卒業論文題目などは確認がとれませんでした。
同一覧は、国立国会図書館の近代デジタルライブラリー※から、デジタル画像として内容の確認が取れます。
http://kindai.ndl.go.jp/index.html
検索画面で「東京帝国大学一覧」と入力して、該当資料の該当年度の項目をクリックしていただければ本文の閲覧が可能です。明治34-35年度版では241コマ目、明治35-36年度版では231コマ目、明治36-37年度版では238コマ目、明治37-38年度版では277コマ目に同氏の氏名記載の箇所が確認できます。
目次をたどっていただく場合、年度によっては「学生及生徒姓名」から文科大学の学生の項目までたどる必要がある場合がありますのでご注意ください。
原本の閲覧を希望される場合は、該当資料は東京大学総合図書館の書庫に所在がありますので、下記総合図書館の利用案内をご参照ください。
http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/sogoto/gakugaisha.html
※近代デジタルライブラリーは国立国会図書館デジタルコレクション(http://dl.ndl.go.jp/)と統合予定(2015.9.レファ協登録時追記)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
『帝国文学』には、小原無絃の名で掲載あり。
翻訳作品は多いが経歴が明らかではない。
- NDC
-
- 大学.高等.専門教育.学術行政 (377 9版)
- 参考資料
-
-
東京帝国大学. 東京帝国大学一覧 明治34-35年. 東京帝国大学, 1912.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001681007-00 -
東京帝国大学. 東京帝国大学一覧 明治35-36年. 東京帝国大学, 1912.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001753596-00 -
東京帝国大学. 東京帝国大学一覧 明治36-37年. 東京帝国大学, 1912.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001826216-00 -
東京帝国大学. 東京帝国大学一覧 明治37-38年. 東京帝国大学, 1912.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001898913-00
-
東京帝国大学. 東京帝国大学一覧 明治34-35年. 東京帝国大学, 1912.
- キーワード
-
- 東京帝国大学
- 卒業生
- 小原, 無絃
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000179352