レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/02/01
- 登録日時
- 2023/03/09 00:31
- 更新日時
- 2023/03/09 00:31
- 管理番号
- 6001059656
- 質問
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解決
セーヌ川に架けられた一番古い橋を知りたい。
- 回答
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セーヌ川に架けられた現存する一番古い橋はポンヌフです。以下の資料に記述があります。
・『世界の橋並み:地域景観をつくる橋』(松村博/著 鹿島出版会 2017.3)
「データ編」の「21 パリ・セーヌ川の橋」(p.182)にセーヌ川の35の橋のデータが掲載されています。
一番古い橋は完成年が1606年の「ポン・ヌフ」です。
また、「解説編」の「21 不易と流行―パリ・セーヌ川の橋」(p.141-146)に次の記述があります。
「現存するパリの橋で最も古いのは、ポン・ヌフ(写真―1、2:p.34)です。訳せば新橋です。1578年に定礎が行われましたが、三十年戦争などの影響で工事が遅れ、ようやくアンリⅣ世の時代の1606年に完成しました。」(p.142)
・『世界の橋:巨大建築の美と技術の粋』(マーカス・ビニー/著 黒輪篤嗣/訳 河出書房新社 2017.9)
「第4章 16-17世紀」の「王命による橋 By Royal Command」(p.72-73)に「ポンヌフ Pont Neuf フランス パリ」が掲載されており、次の記述があります。
「現存する橋ではセーヌ川に架かる最も古い橋だ。(中略)1550年、ここに新しい橋を造りたいというアンリ2世の希望を受け、1578年、アンリ3世のもとで建設が始まった。(中略)工事はユグノー戦争で長期間中断したが1599年に再開し、1607年にアンリ4世のもとで橋の開通式が行われた。」(p.72)
・『図説日本と世界の土木遺産:ものづくり技術遺産(土木の博物誌)』(五十畑弘/著 秀和システム 2017.10)
「第6章 石橋」の「海外事例 ポンヌフ(フランス)パリの歴史を語る代表的石橋」(p.192)に次の記述があります。
「シテ島はセーヌ川の両岸や、隣のサン・ルイ島とも橋で結ばれているので、特には島という感じはしない。これらの橋の中で最初に架けられたのがこのポンヌフ(新しい橋)で、パリで現存する最も古い橋である。(中略)1578年着工後、約30年の工期を経て1607年に完成した。」
・『世界の橋の秘密ヒストリア』(ジュディス・デュプレ/著 牧尾晴喜/訳 エクスナレッジ 2020.4)
「ポン・ヌフ」(p.38-39)に次の記述があります。
「パリのシンボルとして完成直後から、市内にある37の橋の中で最も有名であり、「新しい橋」という名にもかかわらず、パリで最も古い橋である。1606年に竣工(後略)」(p.38)
[事例作成日:2023年2月1日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 橋梁工学 (515 10版)
- 参考資料
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- 世界の橋並み 松村/博‖著 鹿島出版会 2017.3 (34、142、182)
- 世界の橋 マーカス・ビニー‖著 河出書房新社 2017.9 (72-73)
- 図説日本と世界の土木遺産 五十畑/弘‖著 秀和システム 2017.10 (192)
- 世界の橋の秘密ヒストリア ジュディス・デュプレ‖著 エクスナレッジ 2020.4 (38-39)
- キーワード
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- 橋(ハシ)
- 川(カワ)
- フランス(フランス)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000330024