レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年08月16日
- 登録日時
- 2021/01/18 14:21
- 更新日時
- 2021/04/09 10:25
- 管理番号
- 京歴-562
- 質問
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解決
大正元(1912)年11月3日に起こった花見小路の火災について知りたい。『京都日出新聞』以外で掲載されている資料が見たい。
- 回答
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『大阪朝日新聞』の大正元(1912)年11月4日の京都面(①)に「祇園新地の大火 全焼二十八戸 半焼三戸 原因は頗る怪しい」との記事があり、11月3日午前3時頃、祇園花見小路の東西松竹小路の西側で出火したこと等が書かれているほか、出火現場の写真や、火元や消失家屋が分かる地図が掲載されている。
同日の『大阪毎日新聞』京都面(②)にも「祇園の大火 全焼二十八戸 半焼三戸 東西松竹小路殆ど全滅」との見出しで、①と同様の記事及び写真が掲載されている。
- 回答プロセス
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『京都の歴史災害』(③)p.118に「大正期京都の火災の復原」の記事があるが、記載なし。
資料③の参考文献として『京都歴史災害研究』8号(2008)に「大正期京都歴史データベース」が収録されているとある。「大正期京都歴史データベース」で見たところ、この災害は載っていなかった。
http://r-dmuch.jp/jp/results/disaster/dl_files/8go/8_2.pdf(④)(最終確認日:2021-01-22.)
『京都の災害をめぐる』(⑤)や『京都消防と災害』(⑥)(この資料は個人情報等の記載があるため、閲覧等に申請が必要で、学術研究上特に必要な場合のみ利用できます。)にも、花見小路の火災に付いての記載はなかった。
当館で、この時期の京都面をデジタル化して館内端末で公開している『大阪朝日新聞(京都面)』(①)と『大阪毎日新聞(京都面)』(②)を確認したところ、いずれにも火災の記事が掲載されていた。
- 事前調査事項
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『京都日出新聞』大正元年11月4日7面「祇園新地の火事 花見小路の大半灰燼に帰す」の記事は確認済。
- NDC
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- 近畿地方 (216)
- 参考資料
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- ①『大阪朝日新聞(京都面)』大阪朝日新聞社 1912 (館内端末で閲覧可能)
- ②『大阪毎日新聞(京都面)』大阪毎日新聞社 1912 (館内端末で閲覧可能)
- ③『京都の歴史災害』吉越昭久, 片平博文編 思文閣出版 2012 (当館請求記号:K1||216.2||Y89||)
- ④「大正期京都歴史データベース」
- ⑤『京都の災害をめぐる』大邑潤三, 加納靖之著 橋本学監修 小さ子社 2019 (当館請求記号:K1||216.2||O64||)
- ⑥『京都消防と災害』 (当館請求記号:MK1||317.79||Ky6:学術研究図書)
- キーワード
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- 花見小路
- 東西松竹小路
- 火災
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000292610