レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/8/7
- 登録日時
- 2022/11/12 16:27
- 更新日時
- 2022/12/25 15:47
- 管理番号
- 奈県図情22-036
- 質問
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解決
奈良市橋本町で明治初期から柳生令徳堂という薬局を営んでいた柳生家の資料を探している。柳生令徳堂は手広く商売をしていたようで、「ほしとり目薬」を東京でも販売をしている。親族の柳生彦蔵は餅飯殿町で骨董品屋を営み、益田孝・原三渓など有名な茶人や近衛文麿首相とも交流があった。柳生令徳堂の柳生家は地元の名士で歌人や能役者など文化人との交流もあったようだが、家系や業績など詳細を知りたいと思い、資料を探している。これらの事が分かる資料があれば教えてほしい。
また、『大和名勝豪商案内記』という本に柳生令徳堂が載っているようだが、確認してもらいたい。
- 回答
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『奈良繁昌記』46頁の「売薬商」の項目に「柳生正蔵(橋本)」として「当主は内務省免許の薬剤師なれば、医家の処方を持参すれば、丸、散、水薬立地に得らる、当地薬業家の若手にして最も名望あり、兼ては洋酒類を販売す」との記載が確認できました。
その他には柳生令徳堂の柳生家の家系や業績など詳細を記載した資料は確認できませんでした。
次に、『大和名勝豪商案内記』については、該当箇所には店の当時の様子がイラストで掲載されています。
- 回答プロセス
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「奈良繁昌記」については『うんてい』67号1頁を参照した。
https://www.library.pref.nara.jp/sites/default/files/untei67.pdf(2022/8/9確認)
- 事前調査事項
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『奈良県史』各巻、『奈良市史』各巻、『大和志』各巻、『奈良叢記』、『奈良いまは昔』、『奈良県薬業史 資料編』、『大和百年の歩み 社会人物編』
『伴林光平翁贈位告祭式手向歌』、『敷田年治研究』、『能と金春』、『東都茶会記』、『茶道全集』、『万象録 高橋箒庵日記』、『好古の瘴気 近代奈良の蒐集家と郷土研究』、『原三渓の描いた風景 三渓園100周年』、『美術品移動史 近代日本のコレクターたち』、『日本薬剤師会史』、『角川日本地名大辞典 奈良県』
- NDC
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- 近畿地方 (216)
- 参考資料
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[西田雲突坊著] , 西田, 雲突坊. 奈良繁昌記. 西田誠三, 1899.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I003066213-00 -
川嵜源太郎編輯 , 川崎, 源太郎. 大和名勝豪商案内記 奈良之部. 私製.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I011137298-00
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[西田雲突坊著] , 西田, 雲突坊. 奈良繁昌記. 西田誠三, 1899.
- キーワード
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- 柳生令徳堂
- 柳生家
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000324003