レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年02月14日
- 登録日時
- 2023/02/14 10:48
- 更新日時
- 2023/02/14 15:24
- 管理番号
- 阿南市-2023-1
- 質問
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解決
新開桜についての資料が見たい。
- 回答
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新開桜は牛岐城城主の新開遠江守道善(実綱)が富岡町にある正福寺境内に植たとされる桜。
新開氏がどのような経緯で桜を植えたのかわかる資料は見当たらないが、現在も阿南市内で新開桜を見ることができる。
- 回答プロセス
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➀所蔵検索「新開桜」ヒットせず。
➁『徳島県百科事典』記載なし。
➂[新開]の名から、牛岐城城主の新開氏に関連の桜と考え新開氏の資料を当たる。『郷土研究発表紀要 第12号 総合学術調査報告阿南』の論文「阿南市富岡城下町の小研究」に、牛岐城の新開実綱の治績六業の一つに「正福寺境内に、故山より桜樹を移植 世にいう新開桜」とある。
④[正福寺]から資料を確認。『徳島県の歴史散歩』の阿南市北部の紹介に正福寺があり、「新開実綱が植えたと伝わる新開桜が枝を四方にものばしている」と記述がある。
➄[桜][植物]から『阿波名木物語』を確認。「新開桜」はないが、桜の項目の「喜多条家のヒガンザクラ」に「この桜は阿南市富岡町元牛岐の城主新開遠江守道善が、城下富岡の正福寺の庭に苗木を植たという伝説がある。しかしその母樹がどこにあったのか不明・・・苗木を育て喜多条氏に贈ったものが現存・・・」とある。
⑥阿南市HPの2022.3.16の記事に「新開桜が見頃」として市役所前駐車場に植えられている写真が掲載。
同じくHP「編集広報室の小窓11月(2)」(2020.1.20公開)及び広報誌「広報あなん」2020年2月号に「新開桜が里帰り 植樹式が開催」として苗木10本を阿南市から神奈川県湯河原町に贈った記事がある。
- 事前調査事項
- NDC
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- 森林立地.造林 (653)
- 四国地方 (218)
- 参考資料
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- 『郷土研究発表紀要 第12号 総合学術調査報告阿南』阿波学会編 1966年
- 『徳島県の歴史散歩』(新版)徳島史学会編 山川出版社 1995年
- 『阿波名木物語』横山春陽著 徳島新聞出版部 1960年
- 阿南市HP https://www.city.anan.tokushima.jp/
- キーワード
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- 新開桜
- 新開道善
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 小中学生
- 登録番号
- 1000328941