レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/11/04
- 登録日時
- 2014/11/08 00:30
- 更新日時
- 2014/11/29 09:37
- 管理番号
- 所沢所分-2014-006
- 質問
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解決
クレジットカードが最初に使われたのはいつか知りたい。
- 回答
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1920年代にアメリカのデパートが発行したものが最初といわれていますが、そこの店舗でしか使えないものでした。多数の店で使うことのできる、現在のような仕組みが出来上がったのは、アメリカでは1950年から、日本では1960年からです。以下の資料に記載があります。
〇『日本初めて話題事典』 富田仁/編著 ぎょうせい 1998年
〇『お金のことがわかる本 4』 マーガレット・ホール/著 文渓堂 2002年
〇『世界大百科事典 8』 平凡社 2007年
〇『日本大百科全書 7』 小学館 1986年
また、以下のインターネットサイトにも情報があります。
〇「JCCA 日本クレジット協会」ホームページ
〇「ダイナースクラブカード」ホームページ
- 回答プロセス
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1.所蔵資料の内容確認
適当な資料が見つからず。
2.インターネット検索
以下のページに掲載あり。
〇『JCCA 日本クレジット協会』のホームページ
トップページ→消費者の皆様へ→クレジットカードの基礎知識→カードの歴史
〇『ダイナースクラブカード』のホームページ
トップページ→ダイナースクラブ→ダイナースクラブの歴史
3.後日調査による追加資料
〇『お金のことがわかる本 4 クレジットカードって、どんなもの?』 マーガレット・ホール/著 文渓堂 2002年
p29 「Q.世界ではじめてのクレジット会社はどこ?」の項目あり。「1920年代にアメリカ合衆国で発行されたものが最初といわれているよ。でも、その時のカードは、デパートなどが自分の商品を買ってもらうために出したもので、その店でしか使えなかったんだ。そうではなくて、いろんな店で使えるカードを出した世界で初めてのクレジット会社は「ダイナース」という会社だよ。1950年にアメリカ合衆国のニューヨークで弁護士のシュナイダーさんと実業家のマクナマラさんが「ダイナース」というクラブを作り、会員証として紙のカードを出したのが始まりなんだって。」と記述あり。また、「アメリカ合衆国で「ダイナース」ができた10年後の1960年、日本に初めて「日本ダイナースクラブ」というクレジット会社ができたよ。-(以下省略)」と記述あり。
〇『日本初めて話題事典』 富田仁/編著 ぎょうせい 1998年
p16 「クレジット・カード」の項目あり。「クレジットカードの源は、1900年ころアメリカで百貨店やホテル等が自社単一で商品やサービスの販売強化促進を目的にしたクレジット・コインにある。しかし、クレジット・カードが本格的に普及したのは、1950年ダイナース・クラブが規模拡大のため多目的クレジット・カードを開発したからである。-(中略)ー日本では、1960(昭和35)年割賦販売のノウハウを持つ丸井が初めてクレジット・カードを導入した。同年12月には富士銀行と日本交通公社がダイナース・クラブと共同出資で日本ダイナース・クラブを作った。-(以下省略)」と記述あり。
〇『世界大百科事典 8』 平凡社 2007年
p302 「クレジット・カード」の項目あり。「クレジット・カードの歴史は、20世紀初めアメリカにおいて百貨店が発行したクレジット・コインに始まり、1920年代に入って現在のようなカードの形をとるようになったといわれるが、本格的な事業の確立は50年にダイナース・クラブ社が創業し、多目的に使用可能な3者間カード方式を採用してからであるといえよう。ー(中略)ー日本では、60年に日本交通公社と富士銀行がアメリカに本社を持つダイナース・クラブ・インターナショナル社と提携して設立した日本ダイナース・クラブによってスタートしたもので、アメリカからの輸入であるといえる。-(以下省略)」と記述あり。
〇『日本大百科全書 7』 小学館 1986年
p701~702 「クレジット・カード」の項目あり。「本格的にアメリカでクレジット・カードが普及したのは、1950年に初めてクレジット会社ダイナースクラブ社が創設されてからといわれる。1900年当初は、百貨店、ホテルなどが自社単一目的として、ハウス・カードを発行し、商品やサービスを強化促進させるために利用していた。-(中略)ー日本では1960年(昭和35)12月に、富士銀行と日本交通公社が、ダイナースクラブ社のノウハウを導入し、3社共同出資で日本ダイナースクラブを誕生させた。ー(以下省略)」と記述あり。
△『クレジットカードの知識』水上宏明/著 日本経済新聞出版社 2007年
p4 「アメリカでクレジットカードが誕生したのは100年くらい前のこと」と記述があるが、正確な年は書かれていない。
※ 掲載がなかった資料は以下のとおり。
×『よくわかるクレジット&カード業界』増淵正明/著 日本実業出版社 2000年
×『舶来事物起原事典』 富田仁/著 名著普及会 1987年
×『年表で見るモノの歴史事典 上』 ゆまに書房 1995年
×『ものしり事典』 永田義直/編著 金園社 1979年
4.レファ協に寄せられた情報
△『日本型大衆消費社会への胎動 満薗勇 東京大学出版会 2014年
p301~ 「百貨サービスの展開」の項目に、「1930年代に急成長を遂げたのが、百貨サービス(あるいはショップ・ガイド、ショップ=サービスなどとも呼ばれる)であった。」とあり、詳細な仕組みの記述あり。
現在のようなカードではなく、「会員証(あるいは「伝票」「切符」などの形式もある)の発行」と記述あり。
「端的に言えば、百貨サービス会社の業務は、現在のクレジットカード会社のそれと本質的には同じものであり、総合割賦購入斡旋業の一種とみることができる。ー(中略)ーこうしたビジネスモデルを完成させ、「業界の草分け」とされるのが東京市の株式会社百貨サービスである。同社は1932年2月に資本金1万円で設立され、設立当初は加盟店が28軒、全売上高が1カ月当たり3000円であったが、(以下省略)」と記述あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 金融.銀行.信託 (338 9版)
- 参考資料
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- お金のことがわかる本 4 マーガレット・ホール/著 文渓堂 2002.3 338 4-89423-309-6
- 日本初めて話題事典 富田仁/編著 ぎょうせい 1998.6 031.4 4-324-05361-8
- 世界大百科事典 8 平凡社 2007.9 031
- 日本大百科全書 7 小学館 1986.1 031 4-09-526007-6
- JCCA 日本クレジット協会 http://www.jcca-office.gr.jp/ 2014/10/15
- ダイナースクラブカード http://www.diners.co.jp/ja/index.html 2014/10/15
- キーワード
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- クレジットカード
- ダイナース
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000161911