レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/12/09
- 登録日時
- 2019/10/29 00:30
- 更新日時
- 2019/11/16 13:48
- 管理番号
- 牛久-1554
- 質問
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解決
江戸時代の貝原益軒が書いた「女大学」の原書とその現代訳本はあるか。
- 回答
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・貝原益軒の「女大学」の原文と現代語訳は『女大学集』(石川松太郎/平凡社/1977)の「女子大学宝箱」のp31~60にあり。
- 回答プロセス
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1. まず初めに、貝原益軒の「女大学」のついての情報を収集しようと思い、貝原益軒はは江戸時代の人物であることを知っていたので、請求記号「R210」の参考歴史の棚をブラウジングし、次の資料にあたる。
(1)『ビジュアル・ワイド江戸時代館 』(小学館/2002.12)p512~513に「女大学」(おんなだいがく)の記述あり。
→「女大学」は、江戸時代中後期に、女子用の教科書として版を重ねた書物の総称。貝原益軒は、宝永7年『和俗童子訓』という体系的な教科書を著した。その巻の五に「女子を教ゆる法」があり、享保元年、柏原清右衛門と小川彦九郎が「女子を教ゆる法」を下敷きにした書物を貝原益軒著として『女子大学宝箱』の書名で出版した。
→「女大学」と題された章は「夫女子ハ成長して他人の家へ行き舅姑に仕えるものなれば」という一文で始まっている。
→『女子大学宝箱』の中に貝原益軒の「女大学」があることが判明。
2. フリーワード「女大学」&状態「在架」で自館所蔵検索。8件ヒット。書誌情報を確認し次の資料にあたる。
(2)『女大学集』(石川松太郎/平凡社/1977)
→「女子を教ゆる法」p1~26に有り。「女子大学宝箱」p27~に有り。その中に「女大学」の原書と現代語訳がp31~60に有り。
3.(1)に『和俗童子訓』の巻五に「女子を教ゆる法」を著したとあるため、フリーワード=「和俗童子訓」で自館所蔵検索。2件ヒット。
(3)『子育ての書 2 』(山住正己/平凡社/1976.8)
→『和俗童子訓』p3~57にあるが、巻四までで、巻五は無し。
(4)『日本の名著 14 』(中央公論社/1983.11)
→『和俗童子訓』p183~242にあり、巻五「女子を教える法」p229~242まで現代語訳有り。
4. 以上の調査結果から、「女大学」の原文と現代語訳は(2)の『女大学集』にあることを紹介。
- 事前調査事項
- NDC
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- 人生訓.教訓 (159 10版)
- 社会教育 (379 10版)
- 日本語 (081 10版)
- 参考資料
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- B10643281 女大学集 石川松太郎/編 平凡社 1977 159.6
- B10358369 ビジュアル・ワイド江戸時代館 小学館 2002.12 210.5 9784096230213
- B10060917 日本の名著 14 中央公論社 1983.11 081 9784124004045
- キーワード
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- 貝原益軒
- 女大学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000263067