レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年12月12日
- 登録日時
- 2022/09/13 10:06
- 更新日時
- 2022/09/28 09:08
- 管理番号
- 中央-1-0021563
- 質問
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解決
『わが祖国の自由と独立』(ホー・チ・ミン/[著] 新日本出版社 1969年)のp171「蜜柑を贈ってくれた人に」の訳注に出てくる「若盡甘来」(コータンカムラル)という言葉の意味を知りたい。
- 回答
-
漢和辞典などを調べたところ、似た文字列で「苦盡甜来」「苦尽甘来」「苦盡甘來」という言葉が見つかった。(「若」ではなく「苦」)
(1)『大漢和辞典 巻9 修訂第2版』諸橋轍次/著 大修館書店 1989年
p9938「苦」の項
【苦盡甜來】
苦の次には樂が来る。苦は樂の種。
(2)『ポケットプログレッシブ中日辞典』
【苦尽甘来】
【成語・格言(形式)】苦労をし尽くして楽な生活が始まる。
(3)『ポケットプログレッシブ韓日辞典』
【苦盡甘來】
[名詞]苦しみが尽きれば喜びが訪れること。
(1)は所蔵資料で確認。
(2)(3)は、辞書・事典のデータベース「JapanKnowledge」で確認。
訳文の最後の、
「苦しみを重ねてやっとのことで/この甘い果実もできたのでしょう」
と意味が一致することから、脚注の「若盡甘来」の「若」は「苦」の誤表記ではないかと推測される。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 語源.意味[語義] (822 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- コータンカムラル
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000321169