レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年12月09日
- 登録日時
- 2023/12/09 19:27
- 更新日時
- 2024/04/11 18:07
- 管理番号
- 奈県図情23-1207
- 質問
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解決
1932年当時、奈良市西御門町にあった大阪毎日新聞奈良支局があった場所について知りたい。できれば地図で表されているとよい。支局があった場所は、西御門町の北側で中筋町との境で、旧宮武正道宅であったとのことである。くわえて宮武家は製墨問屋だったが、当時すでに廃業していたとのこと。
- 回答
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結論から申しますと、当館が所蔵している住宅地図で最も古い、『ゼンリン住宅地図奈良市 ['66]』(1966年出版)p.17の近鉄奈良駅付近にあります毎日新聞奈良支局の位置は、1932年当時の奈良支局と変わらない位置であると考えられます。
『「毎日」の3世紀 : 新聞が見つめた激流130年, 別巻』p.27によりますと、奈良支局は昭和62年に開設60周年を迎え、近鉄奈良駅前にあった旧支局から近鉄新大宮駅前に移動したとのことです。
くわえて、『昭和の奈良大和路 : 入江泰吉の原風景 : 昭和20〜30年代』p.8に掲載されている、昭和33(1958)年の近鉄奈良駅前の写真には毎日新聞奈良支局と思われる建物が写っています。
なお、宮武正道氏については『宮武正道 : 追想』によりますと、製墨業「宮武春松園」の九代目とのことです。
また、「宮武春松園」は奈良市西御門町八番屋敷にあったとのことです。
さらに、『奈良の筆と墨』には大正9(1920)年に「宮武春松園」を含めた複数の製墨家が加わった大日本製墨株式会社が設立され、本社が奈良市西御門町八番屋敷に置かれ2年後に移動したとのことでした。しかし、その後、この場所に毎日新聞奈良支局が置かれたかどうかの記載はありませんでした。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 近畿地方 (216)
- ジャーナリズム.新聞 (070)
- 油脂類 (576)
- 参考資料
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- 奈良市, ['66]. ゼンリン, 1966.2-. (ゼンリン住宅地図 [奈良県]) (当館請求記号 291.65-464-1966, 当館資料番号 151157733)
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「毎日」の3世紀 : 新聞が見つめた激流130年 別巻. 毎日新聞社, 2002.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003624759-00 -
入江泰吉写真 ; 入江泰吉記念奈良市写真美術館編 , 入江, 泰吉 , 奈良市写真美術館. 昭和の奈良大和路 : 入江泰吉の原風景 : 昭和20〜30年代. 光村推古書院, 2011.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I003152024-00 , ISBN 9784838104512 -
安彦勘吾著 , 安彦, 勘吾. 奈良の筆と墨. 奈良市, 1983.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I011174901-00 -
宮武タツエ編集 , 宮武, タツエ. 宮武正道 : 追想. 宮武タツエ, 1993.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I006667157-00
- キーワード
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- 大阪毎日新聞
- 大阪毎日新聞奈良支局
- 宮武正道
- 宮武春松園
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000343224