レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年04月28日
- 登録日時
- 2023/12/13 12:02
- 更新日時
- 2023/12/13 12:02
- 管理番号
- 千県西-2023-0001
- 質問
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解決
竹は落葉したあと、同じ部分から新たに葉は生えるのか。
- 回答
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【資料1】~【資料4】によると、竹は落葉したあと同じ部分から葉は生えず、その脇から新しい枝が伸びて葉をつけるようです。
【資料1】『竹 房総ふるさと文庫』(千葉県立房総のむら 2004)
p10「タケの桿と葉の一生」
「~タケノコの形で、地上に芽を出した桿は桿鞘(タケノコの皮)の腋から枝を伸ばし、その先に数枚の葉をつけます。翌年、その枝先は枯れて、一年目の枝の腋芽から新しい枝が伸びます。一年に一度それを繰り返すことによって、枝の数は増していきます。」
【資料2】『原色植物分類図鑑 日本のタケ亜科植物』(小林幹夫著 北隆館 2017)
p9「タケ亜科の外見的特徴」
「紅葉した葉は、やがて一斉に落葉し、若葉と交替する。これは葉鞘と葉身の間に‘葉柄’と呼ばれる関節を持った柄が存在し、直近の葉鞘の付け根の節に形成された脇芽から新葉が展開するからである。その時、まず葉身だけが脱落し、やがて古くなった葉鞘も散り落ちる。」
【資料3】『タケ類 特性・観賞と栽培』(室井綽著 加島書店 1969)
p286「(一)枝の伸び方による年齢の査定」
「二年目からは、その枝の基部の二~五個の新芽が伸長して小枝になるのである~」
【資料4】「竹の秋」富山市科学文化センター(現:富山市科学博物館)「Online図書室 今月の話題No.291〔2002〕」
(https://www.tsm.toyama.toyama.jp/_ex/public/wadai/nendo2002/wadai291/wadai291.html)
落葉と新芽について図を用いて解説しています。
- 回答プロセス
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1 当館契約データベース「JapanKnowledge」を見出し「タケ」で検索。『日本大百科全書』(小学館)と『世界大百科事典』(平凡社)でタケがイネ科タケ亜科に属することを確認。
2 千葉県立図書館ホームページ「図書・雑誌・視聴覚資料検索」で件名「竹」書名「図鑑」をキーワードに検索し、【資料2】がヒットした。
3 千葉県立図書館ホームページ「図書・雑誌・視聴覚資料検索」で件名「竹」をキーワードに検索し、【資料1】【資料3】がヒットした。
4 Googleで「竹 落葉」と検索すると【資料4】がヒットした。
また、当館の植物の棚を確認し、以下の資料を見つけたが、竹の葉の生え替わりに関する記述は見当たらなかった。
『桑原義晴日本イネ科植物図譜』(桑原義晴著 全国農村教育協会 2008)
『日本タケ科植物総目録』(鈴木貞雄著 学習研究社 1978)
『日本タケ科植物図鑑』(鈴木貞雄著 鈴木貞雄 1996)
『タケ・ササ総図典』(内村悦三著 創森社 2014)
(インターネットの最終アクセス:2023年11月21日)
- 事前調査事項
- NDC
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- 被子植物 (479 9版)
- 森林利用.林産物.木材学 (657 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『竹 房総ふるさと文庫』(千葉県立房総のむら 2004)(1101950790)
- 【資料2】『原色植物分類図鑑 日本のタケ亜科植物』(小林幹夫著 北隆館 2017)(1102472391)
- 【資料3】『タケ類 特性・鑑賞と栽培』(室井綽著 加島書店 1969)(9104390665)
- キーワード
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- 竹
- 図鑑
- 落葉
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000343402