レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/10/20
- 登録日時
- 2023/11/16 00:30
- 更新日時
- 2023/11/16 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-230036
- 質問
-
解決
竹の葉は、いつも青く茂っているように見えるが、落葉するのはいつか。また、竹の葉が茂るのは一年のうちでいつか。
- 回答
-
下記のとおり回答しました。※【 】内は当館の請求記号です。
(1)竹の葉の落葉について
資料1 室井綽 著『有用竹類図説 : 特に形態及び利用』六月社, 1962年【479.3/ム1/R】
p.104 「第2編 竹類における一般形態的特性」-「第5章 葉の形態」-「第10節 葉の寿命と数」の項に以下の記載がありました。
「竹の葉は1年の寿命しかなく、筍の発生の終る頃から急に褐色に変り間もなく落葉更新する。この頃に憂閉した竹林床面が明るくなる。また、落葉の順序は出筍の順序と一致し、モウソウチク、ハチク、マダケの順である。(後略)」
なお、同資料p.137には出筍期についての記述があり、モウソウチクが3から4月、ハチクが5月、マダケが6月中から下旬でした。
(2)竹の葉が茂る時期について
竹の葉が生長する時期について調査しました。
資料2 内村悦三 著『タケ・ササ図鑑 : 種類・特徴・用途』創森社, 2005年【479.34/2005.4/R】
p.183に竹の葉の開葉について解説がありました。筍の伸長と肥大成長が終わる時期に、稈の節についている芽子が伸びて枝になり、開葉するとのことです。この成長期間は、温帯性タケ類で50から60日、熱帯性タケ類で90日から100日と記載されていました。
※(1)で記載したとおり、竹の種類により筍が出る時期が異なりますが、筍の発生が終わる時期に落葉し、新しい葉の成長が始まることになります。
資料3 内村悦三 著『タケ・ササ総図典』創森社, 2014年【479.34/2014.Y/R】
タケ類の開花時期について記載がありました。中でも、p.213 「第5部 タケ・ササ類のフィールド知識」-「タケ・ササ類の生態と生理」の項に「(前略)タケやササは、長期間に一回開花すると枯死する以外は無性繁殖を毎年繰り返す(後略)」とあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 被子植物 (479 9版)
- 参考資料
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- 室井 綽/著. 有用竹類図説. 六月社, 1962【479.3/ム1/R】:
- 内村/悦三∥著. タケ・ササ図鑑. 創森社, 2005.4【479.34/2005.4/R】:
- 内村/悦三?著. タケ・ササ総図典. 創森社, 2014.11【479.34/2014.Y/R】:
- キーワード
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- 竹
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000341062