レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年01月06日
- 登録日時
- 2015/05/03 12:03
- 更新日時
- 2015/05/15 18:31
- 管理番号
- 島根郷2015-01-003
- 質問
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解決
邑智郡羽須美村出身・三上永人はどのような人物か知りたい
- 回答
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当館所蔵資料より、以下の資料を紹介し回答。
資料1:p547に記載あり。三上永人(みかみ・ながと)、1897-1969。羽須美村口羽の出身。神職・民俗学者。折口信夫に師事し教職を務めながら民俗調査を行っていたが、大正13年に帰郷。ハワイで大社教などの布教をする傍ら、田唄研究で先駆的な業績をおさめる。戦後は故郷の宮尾八幡宮で家業を継ぐ。折口が羽須美村を訪れたことは記載なし。
資料2:p610「三上永人」の項目あり。釈迢空の歌集『春のことぶれ』の中の「門中瑣事」36首は、三上のことを詠じたものとして有名である、とあり。
資料3:月報「『東石見田唄集』の著者」(牛尾三千夫/著)に記述あり。折口は永人を破門する前に、大正13年10月「門中瑣事」の橋本愛を妻にすることの許しを乞うため、永人を連れて(永人の)継母に会いにいった、とある。また、折口の帰途は口羽から江の川を渡り大森銀山経由で邇摩海岸に出て、そこから汽車で東上したものと考えられる、とあり。このとき詠まれた3首が「石見の道」という見出しで『春のことぶれ』に載っている、ともあり。
資料4:「春のことぶれ」p223-237「門中瑣事」、「山かげ」p240-241「石見の道」を載せる。質問者が見た歌碑は「石見の道」の一句目に載っている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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質問者より:仁摩町中央公民館前に折口信夫(釈迢空)の歌碑があり、三上永人の生家を訪ねた折に詠まれたものとされている。折口がいつ・どのような理由で羽須美を訪れたのか、門下とされる三上永人とはどのような人物か。
- NDC
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- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
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【資料1】山陰中央新報社島根県歴史人物事典刊行委員会 企画・編集 , 山陰中央新報社. 島根県歴史人物事典. 山陰中央新報社, 1997.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002729339-00 , ISBN 4879030627 (当館請求記号 郷貸出281.0/サ97) -
【資料2】島根県大百科事典編集委員会/企画・編集. 島根県大百科事典 下巻. 山陰中央新報社, 1982.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000169444-00 (当館請求記号 郷貸出030/サ82/2) -
【資料3】松岡‖利夫 , 三上‖永人 , 槇本‖楠郎 , 島村‖知章 , 寺石‖正路 , 笠井‖新也 , 武田‖明. 日本民俗誌大系 第3巻. 角川書店, 1974.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000108293-00 (当館請求記号 093.8/151 ※貸出禁止資料) -
【資料4】折口信夫全集刊行会 編纂 , 折口, 信夫, 1887-1953. 折口信夫全集 24. 中央公論社, 1997.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002574401-00 , ISBN 4124033710
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【資料1】山陰中央新報社島根県歴史人物事典刊行委員会 企画・編集 , 山陰中央新報社. 島根県歴史人物事典. 山陰中央新報社, 1997.
- キーワード
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- 三上永人 みかみ ながと
- 折口信夫
- 歌碑
- 春のことぶれ
- 石見の道
- 門中瑣事
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000174204