レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年04月27日
- 登録日時
- 2018/05/22 13:37
- 更新日時
- 2018/05/22 13:44
- 管理番号
- いわき総合-地域555
- 質問
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解決
福島県いわき市内郷高坂町にあるオサ(竹冠に長)ヶ作(オサガサク)のオサという字は漢字なのか。
- 回答
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オサヶ作は当館所蔵の『内郷郷土史 上巻』P168によると、大正時代の内郷村当時の各大字の区画として「竺ヶ作」と表記されており、P248のいわき市への合併の際には「オサ(竹冠に長)ヶ作」と表記されている。
「竺ヶ作」が「オサ(竹冠に長)ヶ作」へ表記が変更になった経緯や由来は調査の結果、確認することが出来ませんでした。
しかしながら、「オサ(竹冠に長)ヶ作」の「オサ(竹冠に長)」の字は、『JISハンドブック 情報基本 2016』P796及びP826によると、日本工業規格(JIS)の情報処理に関する規格として2000年に改訂されたJIS X 0213のJIS第4水準漢字として定義された漢字となっている。
この改訂においては、文化庁の第21回国語審議会第3回次第・議事要録(H30.4.26文化庁HPで確認)の中で、調査官が第4水準漢字について、「地名用の漢字の内、郵政省、地方自治情報センター、国土地理協会及び国土地理院などから提供された、明確な地名典拠と読みのある地名漢字」を入れることとしており、この改訂において、常用漢字・人名用漢字・表外漢字字体表の漢字以外の漢字であることが確認できる。
また、2000年1月に岩波書店から出版された『岩波新漢語辞典 第二版』及び2014年1月に出版された『岩波新漢語辞典 第三版』P1072にも「オサ」の字が国字、地名「オサ(竹冠に長)ヶ作(おさがさく)」(福島県)と記述されていることから、2000年からは「オサ(竹冠に長)」の字は漢字であることが確認できる。
- 回答プロセス
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1.資料を調査
上記回答のとおり
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 音声.音韻.文字 (811 9版)
- 参考資料
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内郷郷土史編さん委員会/編. 内郷郷土史 上巻. 内郷郷土史編さん委員会, 1986.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I010457589-00 -
日本規格協会 編 , 日本規格協会. JISハンドブック 情報基本 2016. 日本規格協会, 2016.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I027429038-00 , ISBN 9784542184527 - 「文化庁ホームページ」第21回国語審議会第3回次第・議事要録
- 「日本規格協会ホームページ」JISってなに?
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山口明穂, 竹田晃 編 , 山口, 明穂, 1935- , 竹田, 晃, 1930-. 岩波新漢語辞典 第3版. 岩波書店, 2014.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025130579-00 , ISBN 9784000803168
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内郷郷土史編さん委員会/編. 内郷郷土史 上巻. 内郷郷土史編さん委員会, 1986.
- キーワード
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- 福島県いわき市内郷高坂町オサ(竹冠に長)ヶ作
- オサガサク
- 地名
- 漢字
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- オサ(竹冠に長)ヶ作 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000236348