レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年09月16日
- 登録日時
- 2023/11/08 12:13
- 更新日時
- 2023/11/18 22:35
- 管理番号
- 県立長野-23-119
- 質問
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解決
澤田瞳子著『星落ちて、なお』 文芸春秋 2021 の巻末に参考文献一覧があるが、その中の
・「雑誌『三眼』の暁翠先生挿画と祖父暁関」佐藤暁子(「暁斎」85・二〇〇四)
・「河鍋家に代にわたる内弟子『暁月』について」田中百郎(「暁斎」6・一九八一)
の「暁関」「佐藤暁子」「田中百郎」ヨミについて知りたい。
- 回答
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<佐藤暁関>
さとう ぎょうかん
『日本書画鑑定大事典 第2巻』中野雅宗編著 国書刊行会 2007 【721.03/ナガ/2】p.389に、
暁関(佐藤)さとう ぎょうかん [画]寺崎廣業の門人、帝展出品画家、人物を能くす、東京住、昭
和中期の人。
とある。
また、『本朝画人傳 第4巻』村松梢風著 中央公論社 1973 【721/268/4】p.245(118コマ目)「寺崎廣業」の項に、佐藤暁関の名前があり、「さとう ぎょうかん」とルビが振られている。[国立国会図書館デジタルコレクション/インターネット公開 最終確認2023.11.13]
<佐藤暁子>
さとう あきこ
河鍋暁斎記念美術館へ照会し、「さとうあきこ」であるとの回答を得た。
<田中百郎>
たなか ひゃくろう
雑誌「暁斎」の第2号に「暁翠の思い出」(20コマ目- )という文章が掲載されており、ここに「たなか ひゃくろう」のルビが振られていた。同じく「暁斎」の第12号「私の持っている暁翠作品4」(20コマ目)にも、「たなか ひゃくろう」のルビが振られていた。[第2号, 12号ともに国立国会図書館デジタルコレクション/送信サービスで閲覧可能 最終確認2023.11.13]
- 回答プロセス
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1 実際に参考文献のページを見ると
「雑誌『三眼』の暁翠先生挿画と祖父暁関」佐藤暁子(「暁斎」85・二〇〇四)
の隣に書かれている参考文献に
「暁翠先生の弟子・佐藤暁関の『日記』から」佐藤暁子(「暁斎」87・二〇〇五)
ともあり、暁関は佐藤暁子さんから見た祖父の「暁関」であり、「佐藤暁関」とわかる。
2 日本画家河鍋暁斎の関係者であると推測し、NDC分類721(日本画)の書棚で、近代画家の事典を探す。『日本書画鑑定大事典 第2巻』に、記載あり。
3 国立国会図書館デジタルコレクションで「佐藤暁関」を検索すると、何点もヒットがあり、『本朝画人傳 第4巻』p.245を確認する。[最終確認2023.11.13]
4 同様に国立国会図書館デジタルコレクションで「佐藤暁子」「田中百郎」を検索する。「田中百郎」氏については、雑誌「暁斎」の記事にルビが振られていることを確認した。
5 「佐藤暁子」氏については、同姓同名の方の著作もあり、御本人の著作と断定できるものがないため、雑誌「暁斎」を発行している河鍋暁斎記念美術館へ照会する。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本画 (721 10版)
- 参考資料
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中野雅宗 編著 , 中野, 雅宗. 日本書画鑑定大事典 第2巻(か-き). 国書刊行会, 2007.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008473575-00 , ISBN 9784336047885 (【721.03/ナガ/2】p.389) -
村松 梢風/著. 新輯本朝画人伝 4. 中央公論社, 1972.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I052629194-00 (【721/268/4】p.245)
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中野雅宗 編著 , 中野, 雅宗. 日本書画鑑定大事典 第2巻(か-き). 国書刊行会, 2007.
- キーワード
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- 佐藤暁関
- 佐藤暁子
- 田中百郎
- 河鍋暁斎
- 河鍋暁翠
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000340776