レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/04/19
- 登録日時
- 2007/08/02 02:11
- 更新日時
- 2023/08/15 09:36
- 管理番号
- 埼熊-2007-005
- 質問
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解決
「教育学大系」(昭和5年11月18日発行)の巻頭にある犬養毅の書〈天下無所可 教之人亦無可 以不教之人〉の意味および出典を知りたい。
- 回答
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意味については確認できながった。出典は、陳宏謀の「教女遺規」(「五種遺規」に収録)。国会図所蔵資料「五種遺規 1-8」(掃葉山房 1926)を紹介する。
備考欄に追記あり。(2023/8/4)
- 回答プロセス
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陳宏謀から探索。《Google》で検索し、陳宏謀著「五種遺規」収録の陳宏謀序「教女遺規」云〈天下無不可教之人、亦無可以不教之人〉の情報を得る。出典は「五種遺規」の中の「教女遺規」とある。資料は「五種遺規1-8」(掃葉山房 1926 国会図所蔵)ほかにあり。
質問の資料の複製である『創価教育学大系 1』(牧口恒三郎 第三文明社)を確認する。巻頭に<質問の書>が添付されているが、内容に言及した記述はない。
「教育学大系」の著者である〈牧口常三郎〉や揮毫した〈犬養毅〉関係からも調査するが、該当記述は見つからなかった。犬養木堂記念館(岡山市)にも問い合わせたが、この言葉の解釈にかかわる資料は所蔵していないとの回答であった。
その他に調査した資料
『犬養毅傳』(誠文堂)p590-592に揮毫廃止に関する記述あり。
『牧口恒三郎』(第三文明社)p150では創価教育学大系>に触れている。
『犬養木堂伝 上・中・下』(原書房)『明治期の犬養毅』(芙蓉書房出版)『牧口常三郎箴言集』(第三文明社)『牧口常三郎全集 1-10』(第三文明社)「犬養木堂書簡集」(岡山県郷土文化財団 岡山県図)等
- 事前調査事項
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北本市立図書館で調査の結果「陳宏謀の詩」と判明。読みは川越市立博物館で調査済。
- NDC
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- 書.書道 (728 9版)
- 教育学.教育思想 (371 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 犬養 毅(イヌカイ ツヨシ)
- 陳 弘謀(チン コウボウ)
- 照会先
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- 犬養木堂記念館(岡山市)
- 寄与者
- 備考
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追記(2023/8/4)
レファレンス協同データベース事業サポーターの方から情報提供があった。
《創価大学・創価女子短期大学学術機関リポジトリ》(https://soka.repo.nii.ac.jp/?page=1&size=20&sort=custom_sort&search_type=0&q=0 創価大学・創価女子短期大学)
神立孝一著「「創価教育学会史」序説(2) -牧口常三郎と犬養毅-」(『創価教育11』p57-88 創価大学創価教育研究所 2018.3 http://hdl.handle.net/10911/00039417)
p61-62に現代語訳あり。
また、王守仁(王陽明)の『象詞記』の「天下にかわる可<べ> からざるの人なし」についての記述あり。
《国立国会図書館デジタルコレクション》(https://dl.ndl.go.jp/ 国立国会図書館)
王守仁著「象詞記」(『続文章軌範新註 第二巻』p113-120 中村徳五郎編 文陽堂 1911)75コマ(https://dl.ndl.go.jp/pid/896111/1/75 国立国会図書館)国立国会図書館/インターネット公開
p118「天下無不可化之人也。」の箇所あり。
『新釈漢文大系 56 続文章軌範 上 巻之二』(猪口篤志著 明治書院 1989)
p210「天下無不可化之人也。」の箇所あり。
《Internet Archive》(https://archive.org/ Wayback Machine)
『五種遺規(三)』(陳弘謀輯 北京大学図書館蔵)
「教女遺規序」に「天下無不可教之人 亦無可以不教之人」の箇所あり。(https://archive.org/details/02091976.cn/page/n1/mode/2up)
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 漢文
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000036354