レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20230913
- 登録日時
- 2023/10/05 14:56
- 更新日時
- 2023/10/08 10:29
- 管理番号
- 相橋-R5-21
- 質問
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解決
「いただきます」「ごちそうさま」の[A:語源]と、[B:行為の起源]について書かれた資料が見たい。
- 回答
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A:「いただきます」は、もともとは「頭に載せる」「目よりも高く物を捧げる」の意で、身分の高い人から物をもらうときに頭の上に捧げ持つ動作をしたところから、もらうこと、さらには飲食することをへりくだって表現する言い方になった。
「ご馳走様」は馳走になったことを感謝するあいさつ。[馳走]はもとは馬を駆って走りまわる意。食事の用意にかけまわることから、室町時代ごろに食事のもてなしの意味になった。江戸後期に「御馳走になる」と書かれた文献あり。
B:「いただきます」「ごちそうさま」行為の起源について、以下の資料を提供した。
『日本の食文化 1 食事と作法』
『13歳からのマナーのきほん50』
『江戸しぐさに学ぶ子どもの「作法」』
『日本の礼儀作法 宮家のおしえ』
『恥をかかない和食の作法』
『文化としてのマナー (日本の50年日本の200年)』
『柳田國男全集 15』
- 回答プロセス
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A:語源
“語源”の書架を確認したところ、以下の資料が見つかった。
①『身近なことばの語源辞典』 (自館請求記号:812)
p76に「いただきます」の語源あり。
p78「ご馳走様」の項に、「近世後期から用いられる」とあり。
調べものコーナー“語源”の書架を確認したところ、以下の資料が見つかった。
②『暮らしのことば新語源辞典』 (自館請求記号:R812)
p80「いただきます」の語源あり。
p558「馳走」の語源あり。「虎寬本狂言『痺(しびり)』(江戸後期)に[御茶の、御酒のと有って、某迄(それがしまで)も御馳走になる]とある。」との記載あり。
③『決まり文句語源辞典』 堀井令以知/編 東京堂出版 (自館請求記号:R812)
p31「頂きます」の語源あり。
p118「ご馳走様」の語源あり。
④『〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 新版』 (自館請求記号:R812)
p110に「いただきます」の語源あり。
p112「ごちそうさま」の語源あり。
⑤『日本語源広辞典』 (自館請求記号:R812)
p63「いただきます」の語源あり。
p572「ちそう[馳走]」の語源あり。
B:行為の起源
調べものコーナー“飲食史”の書架を確認したところ、以下の資料が見つかった。
⑥『日本の食文化 1 食事と作法』 (自館請求記号:R383.8)
p39-61「饗宴と共食」の項を複写していかれた。
以下は借りていかれた。
⑦『13歳からのマナーのきほん50』 (自館請求記号:YA385)
⑧『江戸しぐさに学ぶ子どもの「作法」』 (自館請求記号:J38)
⑨『日本の礼儀作法 宮家のおしえ』 (自館請求記号:SP385.9)
⑩『恥をかかない和食の作法』 (自館請求記号:LI598.6/銀)
⑪『文化としてのマナー (日本の50年日本の200年)』 (自館請求記号:385.9)
⑫『柳田國男全集 15』 (自館請求記号:380.8)
以下の資料は該当なし。
『日本語の語源を学ぶ人のために』 吉田金彦/編 世界思想社教学社 2006
『ことば日本史』 田中聡/著 幻冬舎 2002
『言葉の語源 実用』 生活情報研究会/編 ごま書房 2006
『語源海』 杉本つとむ/著 東京書籍 2005
『日本語語源解読辞典 五十音順』 飯野睦毅/著 東陽出版 2006
『歴史から生まれた日常語の由来辞典』 武光誠/著 東京堂出版 1998
『食材図典 3 FOOD'S FOOD』 小学館 2008
『絵で見る明治・大正礼儀作法事典』 綿抜豊昭/編著 柏書房 2007
『食の民俗事典』 野本寛一/編 柊風舎 2011
『常識の世界地図』 21世紀研究会/編 文藝春秋 2001
『大諸礼集 1 小笠原流礼法伝書(東洋文庫 561)』 島田勇雄/校訂 平凡社 1993
『大諸礼集 2 小笠原流礼法伝書(東洋文庫 562)』 島田勇雄/校訂 平凡社 1993
『行儀作法の教科書 (岩波ジュニア新書 663)』 横山験也/著 岩波書店 2010
『小笠原流礼法入門 美しい姿勢と立ち居振る舞い』 小笠原清忠/著 アシェット婦人画報社 2007
『文化人類学事典 縮刷版』 石川栄吉/(他)編 弘文堂 2000
『ことばの歴史学 源氏物語から現代若者ことばまで』 小林千草/著 丸善 1998
『図説日本語の歴史(ふくろうの本)』 今野真二/著 河出書房新社 2015
『日本人が大切にしてきた大人のしきたり』 柴田謙介/著 幻冬舎 2007
『日本型食生活の歴史 新装版』 安達巌/著 新泉社 2004
『日本人礼儀作法のしきたり』 青春出版社 2007
『礼儀作法としきたり』 ジェイティービーパブリッシング 2008
- 事前調査事項
- NDC
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- 語源.意味[語義] (812)
- 風俗習慣.民俗学.民族学 (38)
- 家庭衛生 (598)
- 参考資料
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山口佳紀 編 , 山口, 佳紀, 1940-. 暮らしのことば新語源辞典. 講談社, 2008.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009898623-00 , ISBN 9784062653404 -
西谷裕子 著 , 米川明彦 監修 , 西谷, 裕子, 1948- , 米川, 明彦, 1955-. 身近なことばの語源辞典. 小学館, 2009.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010609013-00 , ISBN 9784095041780 -
堀井令以知 編 , 堀井, 令以知, 1925-2013. 決まり文句語源辞典. 東京堂出版, 1997.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002638177-00 , ISBN 4490104707 -
学研辞典編集部 編 , 学習研究社. 〈目からウロコの〉日本語「語源」辞典 新版. 学習研究社, 2004.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007329903-00 , ISBN 405402176X -
増井金典 著 , 増井, 金典, 1928-. 日本語源広辞典. ミネルヴァ書房, 2010.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010843046-00 , ISBN 9784623054947 -
小川, 直之(1953-) , 小川, 直之(1953-). 食事と作法. 吉川弘文館, 2018. (日本の食文化)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I119028787-00 , ISBN 9784642068369 -
アントラム栢木利美著 , アントラム, 栢木 利美. 13歳からのマナーのきほん50 : あたりまえだけど大切なこと. 海竜社, 2017.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I000334359-00 , ISBN 9784759314441 -
越川禮子, 日本ホスピタリティ推進協会 著 , 越川, 礼子, 1926- , 日本ホスピタリティ推進協会. 江戸しぐさに学ぶ子どもの「作法(マナー)」 : 「あいさつ」から「思いやりの心」まで. PHP研究所, 2008.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010005024-00 , ISBN 9784569701516 -
竹田恒泰 著 , 竹田, 恒泰. 日本の礼儀作法 : 宮家のおしえ. マガジンハウス, 2015.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I026854352-00 , ISBN 9784838726844 -
市田ひろみ著 , 市田, ひろみ. 市田ひろみ恥をかかない和食の作法. 家の光協会, 2004.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I009283574-00 , ISBN 4259560824 -
熊倉功夫著 , 熊倉, 功夫. 文化としてのマナー. 岩波書店, 1999. (日本の50年日本の200年,)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I006618072-00 , ISBN 4000263161 -
柳田, 国男 (1875-1962) , 柳田, 国男 (1875-1962). 柳田國男全集 15. 筑摩書房, 1997.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I119317324-00 , ISBN 4480750754
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山口佳紀 編 , 山口, 佳紀, 1940-. 暮らしのことば新語源辞典. 講談社, 2008.
- キーワード
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- 語源
- 食事
- 作法
- あいさつ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000339394