レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年01月14日
- 登録日時
- 2014/01/14 10:27
- 更新日時
- 2014/01/14 12:00
- 管理番号
- 20140114-1
- 質問
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解決
鳥追について知りたい。
- 回答
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鳥追 【とりおい】 コトバンク
http://kotobank.jp/word/%E9%B3%A5%E8%BF%BD (2014/01/14確認)
世界大百科事典 第2版
とりおい【鳥追】
小正月行事の一つで,田畑を荒らす害鳥を年の初めにあらかじめ追い払っておこうとする呪的儀礼。・・・
日本国語大辞典
とり‐おい[:おひ] 【鳥追】
【一】〔名〕
(2)農村の小正月の行事の一つ。正月一四日の晩と一五日の暁、または、一四・一五・一六日の早朝に、田畑の害鳥を追い払うため、若者や子どもたちが、ささら、杓子(しゃくし)、槌(つち)、棒などを打ち鳴らし、鳥追歌をうたって家々を回り歩く。稲穂の実るころに行なう地方もある。鳥追遊び。鳥追祭。《季・新年》
(3)新年に人家の門に立ち、扇で手をたたきながら祝歌をうたって米銭を乞うた乞食。京都悲田院に住む与次郎の始めたものという。たたき。たたきの与次郎。《季・新年》
(4)門付(かどづけ)芸の一つ。江戸時代、新年に女太夫が新服に日和下駄、編笠姿で、三味線をひき鳥追歌をうたって人家の門に立ち米銭を乞うたもの。《季・新年》 [挿絵あり〈石川豊信画〉]
日本大百科全書(ニッポニカ)
鳥追い とりおい
小(こ)正月の予祝行事。また一種の芸能。秋の収穫時には、スズメ、サギ、カラスなどに作物を荒らされることが多いが、年初に害鳥を追い払う呪術(じゅじゅつ)的な行事をしておけば、その効果が秋にまで持続するという考えに基づく。・・・
近世には三味線の伴奏で門付(かどづけ)しながら踊る者が現れ、これも鳥追いという。正月元日から中旬まで、粋(いき)な編笠(あみがさ)に縞(しま)の着物、水色脚絆(きゃはん)に日和下駄(ひよりげた)の2人連れの女が、艶歌(えんか)を三味線の伴奏で門付をした。中旬以後は菅笠(すげがさ)にかえ、女太夫(おんなだゆう)と称したともいう。京都悲田院に住む与次郎の始めたものと言い伝えるが、京坂では早く絶え、江戸では明治初年まであった。
国史大辞典
鳥追 とりおい
小正月行事の一つで、一年の初めにあたって田畑の害鳥を追い払っておこうと祈る呪的行事。主として東日本で行われ、西日本に比較的多い同趣旨の狐狩り・土竜(もぐら)送りと対応している。・・・
江戸時代の盛んな様子は鈴木牧之の『北越雪譜』や菅江真澄の旅日記などに詳述されているのでうかがうことができるが、現在でも各地にその雰囲気は伝えられている。一方、江戸時代の都市部には、編笠姿の女性が三味線や胡弓を持って歌いながら門付する芸人としての鳥追が出現したが、これは農村行事の芸能化したものである。
図説江戸大道芸事典 / 宮尾与男編著 柏書房 , 2008 9784760131563
p.350
鳥追い とりおい
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 大衆演芸 (779 9版)
- 風俗史.民俗誌.民族誌 (382 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 農耕儀礼 農村行事
- 大道芸
- 門付 門付け
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000143281