レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2023/09/13 14:09
- 更新日時
- 2023/11/01 16:48
- 管理番号
- 北九2023八幡10
- 質問
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解決
日本ではいつ頃からかき氷は食べられていたのでしょうか。また、現在、自分たちが食べているかき氷と同じものだったんでしょうか。
- 回答
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日本では、平安時代の『枕草子』の「あてなるもの」に書かれたけずり氷が、記録に残る最初のかき氷と言われています。現在のかき氷とは違い、刃で削ったかき氷に植物の樹液を煮つめたものをかけていました。
- 回答プロセス
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まず『総合百科事典 ポプラディア 4』でかき氷の項目を見ると「日本では平安時代の『枕草子』に書かれたけずり氷が記録に残る最初のかき氷」と記載されています。
次に「枕草子」「かき氷」をキーワード検索すると『古典がおいしい!平安時代のスイーツ』が該当しました。こちらの資料によると「清少納言が描写するけずり氷は、ピカピカとした新しい銀製の器に水滴がつき、とけはじめた氷に黄金色のあまづらがキラキラと輝いている、まるで宝石のようなエレガントさが感じられます。これは、日本で最も古いかき氷の記述です」とあります。
また「平安時代、かき氷にかけるシロップはあまづらが定番だったようです。あまづらせん(あまづら)を再現してみると、あまづらせんは甘味が強いのにさらっとして、ハチミツや水あめほどの粘り気がありません。また、特別な香りもしません。あまづらせんが好まれたのは、かき氷にのせたときに、粘性も香りも氷となじみやすいからではないかと考えています。実際に食べてみると、口の中に甘さがふんわりひろがり、それなのにさっぱりした後味です」とあります。
他にも「かき氷」「日本」で検索すると『日本はじめて図鑑』が該当資料として見つかりました。
『日本はじめて図鑑』には「かき氷は、平安時代の中ごろに清少納言が書いた『枕草子』にも見られます。けずった氷に甘葛という、植物の樹液を煮つめたものをかけたようです。はじめは、氷を刃でけずってかき氷をつくっていましたが、1887年(明治20)年には、氷屋の村上半三郎が、手まわしハンドルがついた氷削機を発明し、特許をとりました」と書かれています。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本語 (031 10版)
- 衣食住の習俗 (383 10版)
- 参考資料
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- 『総合百科事典ポプラディア 4』. ポプラ社,2021. p.22 , ISBN 978-4-591-17086-1 (請求記号R/031/ソ/4, 資料番号0321079824)
- 『古典がおいしい!平安時代のスイーツ』.前川 佳代 /著, 宍戸 香美 /著. かもがわ出版,2021. p.14,15,16,17 , ISBN 978-4-7803-1176-1 (請求記号383/マ/, 資料番号 0321077380)
- 『日本はじめて図鑑』.田中 裕二/監修. ポプラ社, 2012. p.22 , ISBN 978-4-591-12743-8 (請求記号/031/ニ/, 資料番号1620450765)
- キーワード
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- かき氷
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 小中学生
- 登録番号
- 1000338575