レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年12月15日
- 登録日時
- 2023/08/14 12:02
- 更新日時
- 2023/08/14 12:37
- 管理番号
- 0000002607
- 質問
-
解決
福井県立図書館所蔵『福井県名所旧蹟写真』を1933年(昭和8)発行とみなしている根拠や資料の来歴などが知りたい。
- 回答
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下記、本資料の記載事項より、当館では本書を1933年(昭和8)発行とみなしている。
・「若狭高浜」の解説で「昭和8年8月12日舞鶴要塞司令部検閲済」と記載している。
・解説のいくつかで、昭和7年時点での統計を最新のものとして使用している。
下記資料の記載から、本書は昭和8年行幸の際の献上品として、県が福井市の写真師・野路定吉氏に依頼し製作された写真帳15冊のうちの1冊であるとおもわれる。
『昭和八年陸軍特別大演習並地方行幸福井県記録』福井県 1935.3
・・・p198の「県献上品」項中に「福井県名所旧蹟写真 一冊」とあり。写真点数の記載はないが、内容から当館蔵書と同一の模様。p183の「献上品出願心得」項中に、「書籍を献上する場合は副本を添付すること」とあり。p198「献上品陳列」項中より、本書の正本は10月23日に天覧に供せられた模様。なお、p297の「購入配給品」項には”福井県名所旧蹟写真帖 15冊 1,059,000”と品目・数量・金額が記載されている。p428に、来福された各皇族への記念献上品として、「名所旧蹟写真帖 1冊」と記載されている。
『昭和八年陸軍特別大演習記念栄光録』徳山國三郎∥編 福井新聞社 1934.6
・・・p292「福井県知事献上品」項に「名勝旧蹟写真帳 一冊 福井市佐久良下町 野路定吉」として、品名・数量・製作者の記載あり。また、p290「献上品に就て」項中には”8月18日には知事献上品製作者の正式決定を見たので県は製作者に依頼状を発し”とあり。*上記『福井県記録』には「福井県名所旧蹟写真」あるいは「福井県名所旧蹟写真帖」とあるが、こちらの『栄光録』には「名勝旧蹟写真帳」とある。
(参考)
『昭和八年陸軍特別大演習並地方行幸福井県記録』は、下記URLで全文公開されている。
「加藤竹雄家文書|デジタルアーカイブ福井」
https://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp/archive/da/detail?data_id=011-307174
「国立国会図書館デジタルコレクション」
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001880916-00
『昭和八年陸軍特別大演習記念栄光録』は、下記URLで全文公開されている。
「加藤竹雄家文書|デジタルアーカイブ福井」
https://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp/archive/da/detail?data_id=011-1015533
【本件は、デジタルアーカイブ福井で画像公開するための事前調査です。本資料は、現在デジタルアーカイブ福井で公開しています。】
https://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp/archive/da/detail?data_id=012-2848685-0
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 北陸地方 (214 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000337244