レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20220623
- 登録日時
- 2023/03/02 00:30
- 更新日時
- 2023/03/02 00:30
- 管理番号
- 0400002181
- 質問
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解決
白山公園にあった「博覧会所」「物産陳列所」「新潟博物館」はどこに存在したか、また図面があるか。
- 回答
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以下の資料に「博覧会所」「物産陳列所」「新潟博物館」の位置について、関連する記述がみられた。なお、図面について掲載のある資料は見つけられなかった。
(1)『白山公園あたり 新潟歴史双書 4』(新潟市 2000)
p17に「八年の永山への事務引継書には、公園の施設として物品陳列所が記されている。この物品陳列所は、現在の市庁舎本館前の辺りにあった。」とあり。また同項に「ただし、九年五月には陳列所の一部が鏡淵小学校の校舎に貸し出された。さらに、十年十二月に隣接する新潟学校英語科校舎や寄宿舎も小学校の校舎に転用され、物品陳列所の校舎と結ばれた。」とあり。
p19には、明治11年の博覧会の会場を物品陳列所とし建物の改築を行ったという内容の記載あり。さらには、博覧会後の12月からは県営の新潟博物館となったという内容の記載もあり。
(2)『新潟白山神社史』(新潟白山神社 2006)
p489に「公園の後方を占める物産陳列所は十一年に博覧会会場として使用された後、新潟博物館となったが、十四年に廃止された。」とあり。
p505に掲載の図「明治8年の白山公園(取調書)」にて、新潟學校用地の隣に物産陳列所の位置が確認できる。
p538「史料3=① 新潟遊園設置」に「又此公園ノ西隅ニ旧社人ノ居宅アリ、是蔵其地ヲ併セテ購手シ、新潟一般ノ共有物トナシ、物産陳列所ト号シ、各地ノ方物ヲ聚メ、人々博覧ノ便ニ供ス、是亦県令ノ素志ナリ、此園開拓ノ初ニ当リ、本港人荒川某周旋力ヲ尽ス、於是此陳列所永久保存ノ策ヲ同氏ニ託ス、同氏自費ヲ以テ修理整頓大ニ其結構ヲ新ニス、今ノ陳列所是也」(新潟県立図書館所蔵『新潟県治改革堤綱』)とあり。
(3)『明治天皇聖蹟誌』(中野財団 1924)
p186~187の間に「白山公園及博覧会場」と題し新潟公園真景図掲載あり。図中にて「博覧会所」「物品陳列所」が確認できる。
(4)『新潟市史 通史編3』(新潟市 1996)
p370~371に「十一年には白山公園内に建てた物品陳列所を会場として、勧業博覧会が開かれ、明治天皇の巡幸場所にもなった。物品陳列所は博覧会終了後には新潟博物館となり、県産品を陳列していたが、資金難のために三年足らずで廃止された。」とあり。
(5)『新潟県の博物館 ガイドブック 昭和57年度版』(新潟県教育委員会 1983)
p5の「1.明治時代の博物館、博覧会(1)博覧会」の項に「新潟県で最初の博物館施設は、明治6年新潟市の白山公園の中に物産陳列所として建てられました。」とあり。
p6に「勧業博覧会の閉会後、県は物品陳列所の建物を使用して、明治12年1月15日新潟博物館を設置しています。これが新潟県最初の博物館です。」とあり。また「(2)新潟博物館」の項には、新潟博物館の設置目的や利用が少なく維持費がかかることから2年8カ月で廃止されたことが記載あり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 北陸地方 (214 9版)
- 参考資料
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- 白山公園あたり
- 新潟白山神社史
- 明治天皇聖蹟誌
- 新潟市史 通史編3
- 新潟県の博物館 昭和57年度版
- キーワード
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- 博覧会所
- 物産陳列所
- 新潟博物館
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 一般利用者
- 登録番号
- 1000329723