レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011/04/18
- 登録日時
- 2011/08/29 02:00
- 更新日時
- 2011/09/03 11:38
- 管理番号
- OSPR11040028
- 質問
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明治時代の天気を知りたい。
具体的には明治20年5月20日~6月10日までです。
- 回答
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明治20年5月20日~6月10日の天気につきまして、回答いたします。
・大阪であれば以下の資料に明治15年(1882)~昭和56年(1981)の天気が記号で掲載されています。
『大阪の気象百年』(大阪管区気象台 1982.7)
明治20年5月p260、明治20年6月p262、記号の説明はp143-144にあります。
・国立国会図書館のHP「近代デジタルライブラリー」の検索画面で”天気図 中央気象台”で検索しますと、『天気図』(中央気象台)第1冊(明治18年11月12日)~第47冊(明治29年)の全文を見ることができます。見開き左側に天気図、右側に全国の測候所の記録一覧があり、1日3回(午前6時、午後2時、午後9時)の計測記録が掲載されています。測候所ごとの天気(晴、曇など)、概況が手書きの筆跡で書かれており、関西の測候所は大阪と京都の2か所です。
明治20年5月20日~30日の記録は第19冊の59/96~94/96に、明治20年6月1日~10日の記録は第20冊の3/96~32/96に掲載されています。
・新聞につきましては、当館所蔵の明治時代の日本経済新聞(当時は中外物価新報)と読売新聞(いずれもマイクロフィルム)を見てみましたが天気予報の類は見出せませんでした。
当館で契約している新聞のデータベース(朝日、毎日、読売)を検索しますと、『読売新聞』明治20年5月21日朝刊2面に5月20日の「気象摘要」「予報」という欄があります。いずれも翌日に前日の「気象摘要」と「予報」(6月は「気象摘要」と「気象区」)の記事があります。ただし「南海岸より西海岸迄晴天」というような広範囲な表現となっています。(5/23、5/30、6/5は記載がありません)
新聞データベースの閲覧、プリントアウトは図書館内のみでのご利用となります。
・気象庁のHPに「過去の気象データ検索」というページがあります。
まず地域を選択してから、年月日を指定し、日ごとの値を表示できますが、明治20年は降水量しか公開されていません。
以下に参考にした資料を紹介します。
『気象百年史』(中央気象台 1975.10)
『気象百年史 資料編』(中央気象台 1975.10)
『兵庫県の気象』(神戸海洋気象台 2001.12)
『奈良県の気象百年』(奈良地方気象台 1997.11)
以下は参考にしたホームページです。
国立国会図書館 調べ方案内 日本各地の過去の気象データを調べる
国立国会図書館 調べ方案内 日本の過去の天気図・天気を調べる
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 気象学 (451 8版)
- 参考資料
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- 『大阪の気象百年』(大阪管区気象台/編集 日本気象協会関西本部 1982)(ページ:260,262)
- 『天気図』(第19冊明治20年5月)(2011.4.27現在) (ホームページ:http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/831820)
- 『天気図』(第20冊明治20年6月 )(2011.4.27現在) (ホームページ:http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/831821)
- 近代デジタルライブラリー (国立国会図書館)(2011.4.27現在) (ホームページ:http://kindai.ndl.go.jp/index.html)
- 過去の気象データ検索(気象庁)(2011.4.27現在) (ホームページ:http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php)
- 国立国会図書館 調べ方案内 日本各地の過去の気象データを調べる(2011.4.27現在) (ホームページ:http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-400165.php)
- 国立国会図書館 調べ方案内 日本の過去の天気図・天気を調べる(2011.4.27現在) (ホームページ:http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-400031.php)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- その他
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000090498