レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 1998/10/28
- 登録日時
- 2006/12/29 02:12
- 更新日時
- 2008/08/08 16:03
- 管理番号
- 埼熊-1998-051
- 質問
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解決
万葉集の山上憶良の歌「しろがねも こがねもたまも なにせむに まされるたから こにしかめやも」のうち、「こがね」のヨミは、「こがね」か、「くがね」か。
- 回答
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『日本名歌集成』では〈くがね〉、『萬葉集辞典』(武蔵野書院)では〈くがね〉の項目があり、例として上記の歌を引用しており、〈こがね〉の項目はなし。
『日本歌学大系 別巻9』では「長歌言葉珠衣(ちょうかことばのたまぎぬ)」〈こがね〉。『新編国歌大観 2』では底本の西本願寺本による訓は〈コガネ〉。現代の万葉集研究の立場で最も妥当と思われる新訓は〈くがね〉のようである。
『有朋堂文庫 萬葉集 上』は〈こがね〉。
『日本国語大辞典 6』は〈くがね〉の項で質問の歌を引用。
以上を伝える。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 語彙 (814 9版)
- 参考資料
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- 『日本名歌集成』(秋山虔 学灯社 1988)
- 『萬葉集辞典』(尾崎暢殃 武蔵野書院 1993)
- 『日本国語大辞典 6』(日本大辞典刊行会 小学館 1982)
- 『有朋堂文庫 〔62〕 萬葉集 上』(塚本哲三 有朋堂書店 1926)
- 『日本歌学大系 別巻9』(久曽神昇 風間書房 1992)
- 『新編国歌大観 2』(角川書店 1984)
- キーワード
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- 和歌-万葉集
- 山上 憶良(ヤマノウエノ オクラ)
- 語彙
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- その他
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000032649