レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年03月04日
- 登録日時
- 2018/03/10 10:05
- 更新日時
- 2019/01/22 15:20
- 管理番号
- 2018-8
- 質問
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解決
高浜虚子の俳句で、「繕うて古き カミコ を愛すかな」の句中に出てくる冬の季語「カミコ」は、「紙子」「紙衣」のどちらの表記が正しいか知りたい。
- 回答
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【資料1】の俳句集にある初句索引で俳句を検索し、確認。複数の資料に当たってさらに確実な回答にするため、【資料2】の「紙衣」の項を確認した。
“繕うて古き紙衣を愛すかな”と表記されていたので、「紙衣」が正しいと思われる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911)
- 参考資料
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- 【資料1】『定本 高濱虚子全集 第一巻 俳句集(一)』 毎日新聞社 昭和49年 <当館請求記号:H099-タキ1-1974>
- 【資料2】『大きな活字のホトトギス新歳時記 第三版』 三省堂 2010年 <当館請求記号:H07-オオ-2010>
- キーワード
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- 高浜虚子(たかはま きょし)
- 俳句
- 紙衣(かみこ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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高浜虚子(1874~1959)は、俳人で温泉郡湊町(現愛媛県松山市)に生まれ、本名は清。正岡子規や河東碧梧桐らと親交がある。俳句雑誌「ホトトギス」を編集・主宰。
紙衣は、冬の季語。和紙に柿渋を塗り乾かし、揉みやわらげて衣服に仕立てたもの。もとは僧侶の保温の衣服であったが、江戸時代寒気を防ぐために用い、また一方では、粋な着物として派手な紙衣を愛用したりした。今でも、東大寺二月堂の御水取の練行僧はこの紙衣を着て行事を行っている。「紙子」ともいう。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000232378