レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年04月8日
- 登録日時
- 2022/07/06 19:21
- 更新日時
- 2022/12/06 16:19
- 管理番号
- 埼久-2022-022
- 質問
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解決
占守島(しゅむしゅとう)の戦いにおいて活躍した旧日本軍戦車第十一連隊を含む部隊が、停戦・武装解除後に第九大隊という捕虜部隊に再編されたのち、旧ソビエト連邦に連行された。その後、ウラジオストク、ナホトカ周辺の収容所に抑留された人たちの体験記を探している。
- 回答
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占守島の戦いに従事した部隊出身者が、ウラジオストク・ナホトカ周辺収容所に抑留されたときの体験記を紹介した。
『捕虜体験記 2 沿海地方篇』(ソ連における日本人捕虜の生活体験を記録する会 1984)
〈序にかえて〉p7「(前略)このほかに沿海地方に抑留された人々として、北千島守備隊の二個旅団・約四万五千名や(中略)船でナホトカ港やソフガワニなどに上陸してこの地域に分散抑留されている。」とあり。
p123-137堤喜三郎著「シベリヤ抑留生活」(北方軍北千島守備隊)
冒頭に「私の抑留生活は、終戦の年の昭和二十年十二月初旬、北千島の占守島から(後略)」とあり。
『死の家の記録 シベリア捕虜収容所四年間の断想』(蝦名熊夫著 蝦名賢造編 西田書店 1989)(県内公共図書館所蔵)
p8-25「第一章 北千島・占守島の守備」に、「占守島にいるわれわれは、内地に帰れないことになって(後略)」とあり。
p173-198「第七章 アルチョーム炭鉱」に、ウラジオ付近のアルチューム炭鉱の生活についての記述あり。
『一九四五占守島の真実 少年戦車兵が見た最後の戦場』(相原秀起著 PHP研究所 2017)(県内公共図書館所蔵)
p187-223「第四章抑留」あり。
p222「守り抜かれた九十七名の遺骨」に、「戦車第十一連隊の戦車兵たちもシベリア各地に分散して送られ、二から四年もの苦難の生活を強いられた。(中略)長島厚ら将校大隊はナホトカに港に上陸後(中略)スパスカヤ収容所に入った」とあり。
- 回答プロセス
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1 自館目録を〈抑留記〉〈シベリア & 抑留〉〈占守島〉〈ハバロフスク〉〈ナホトカ〉〈ウラジオストク〉〈戦車第十一連隊〉等で検索する。
2 NDC分類〈915.9〉〈916〉〈210.75〉の棚にあたる。
3《国立国会図書館オンライン》(https://ndlonline.ndl.go.jp/ 国立国会図書館)を〈シベリア抑留 & 占守島 or 千島〉で検索する。
『苦しかった戦後シベリアの抑留生活』(丹羽伝吉著 [丹羽伝吉] 2010)(県内公共図書館所蔵)
件名に〈太平洋戦争 (1941-1945)-会戦-占守島〉〈シベリア抑留〉とあり。
『北千島とシベリア抑留の日々』(風間末治郎著 旭図書刊行センター 2001)(国立国会図書館所蔵)
『千島からシベリアへ : 捕虜の日々に春遠く』(朝比奈仙一著 朝比奈仙一 1992)(国立国会図書館所蔵)
4《Google》〉(http://www.google.co.jp/ Google)を〈ウラジオストク & ナホトカ & 収容所〉〈第九作業連隊 & ウラジオストック〉で検索する。
『司馬遼太郎とその時代 戦中篇』(延吉実著 青弓社 2002)
p245「武装解除された戦車第十一連隊将兵は、その後占守島第九作業大隊に編入され、ウラジオストックへ護送された。」とあり。
5 《Google ブックス》(http://books.google.co.jp/ Google)を〈戦車第十一連隊 & ナホトカ〉で検索する。
6 《国立国会図書館レファレンス協同データベース》(http://crd.ndl.go.jp/reference/ 国立国会図書館)を〈占守島〉で検索する。
「太平洋戦争時の千島方面,シムシュ島(占守島)での戦いの記録がわかるものがあるか。特に戦車部隊について知りたい。」(宮城県図書館 https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000117696)
7 6の回答資料を確認する。
〈その他調査済資料〉
『太平洋戦争図書目録 45/94』(日外アソシエーツ株式会社編集 日外アソシエーツ 紀伊国屋書店 1995)
『シベリア抑留関係基本書誌』(西来路秀彦編 日外アソシエーツ 2016)
『シベリア抑留関係資料集成』(富田武[ほか]編 みすず書房 2017)
『アルバム・シベリアの日本人捕虜収容所』(朝日新聞社編 朝日新聞社 1990)
『シベリア抑留全史』(長勢了治著 原書房 2013)
『北千島占守島の五十年』(池田誠著 国書刊行会 1997)
『わが北千島記 占守島に生きた一庶民の記録』(別所二郎蔵著 講談社 1977)
『シベリア強制抑留者が語り継ぐ労苦 19』(平和祈念事業特別基金編 平和祈念事業特別基金 2009)
『スコーラダモイ もうすぐ帰れる』(早見茂著 早見茂 1991)
『シベリア、ウクライナ私の捕虜記』(後藤敏雄著 国書刊行会 1985)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2022年4月8日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 記録.手記.ルポルタージュ (916 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 『捕虜体験記 2 沿海地方篇』(ソ連における日本人捕虜の生活体験を記録する会 1984)
- 『死の家の記録 シベリア捕虜収容所四年間の断想』(蝦名熊夫著 蝦名賢造編 西田書店 1989) , ISBN 4888660948
- 『一九四五占守島の真実 少年戦車兵が見た最後の戦場』(相原秀起著 PHP研究所 2017) , ISBN 9784569836348
- キーワード
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- シベリア抑留
- 太平洋戦争(1941-1945)ー捕虜
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 歴史
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000318354