レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年01月15日
- 登録日時
- 2023/01/15 19:34
- 更新日時
- 2023/10/19 18:44
- 管理番号
- DE2023-001
- 質問
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解決
水上勉の読み方について、図書館の棚サインでは「みなかみつとむ」となっているが、正しくは「みずかみつとむ」ではないのか
- 回答
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『作家・小説家人名辞典』の表記では「みずかみつとむ」とある。また著作の作者紹介でも「みずかみつとむ」であった。さらにレファレンス協同データベース山梨県立図書館20070328事例(管理番号:9000005284)に類似の事例があり、それによると「東京の友人や出版社の人々にはミナカミと呼ばれている」「ミズカミと呼ぶのは出生地若狭の役場と村の人々」とあり、「本名は、「ミズカミツトム」。 」とあった。これらから、「みずかみつとむ」が本名であるが、東京の友人や出版社の人には「みなかみつとむ」と呼ばれていたようだと回答。また当館棚の表記は(本名の読みとしては)誤りであると回答した。
- 回答プロセス
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・棚の差し込みサインの読み仮名「みなかみつとむ」は間違いで、正しくは「みずかみつとむ」ではないかと指摘を受けた。
・書誌データを確認したところ、読みは「みなかみつとむ」となっていた。TRCの「TOOLi(ツール アイ)」を確認したところ、「みなかみつとむ」とあり、「みずかみつとむ」読みは「みなかみつとむ」を参照となっていた。
・日外アソシエーツの『作家・小説家人名辞典』を確認したところ、読みは「みずかみつとむ」とあった。
・著作の著者紹介を確認したところ、読み仮名は「みずかみつとむ」であった。
・レファレンス協同データベースにてキーワード「水上勉」で検索。該当した事例に、水上勉の読み方についての事例を発見。そこでは「図書」1987年2月号の水上勉の文章「姓名のこと」(p2~3)から郷里の役場や村では「みずかみつとむ」と呼ばれているが、東京や出版社の人には「みなかみつとむ」と呼ばれていることを説明されていた。
・以上の結果から、本名は「みずかみつとむ」であることを質問者に回答した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本文学 (910 9版)
- 参考資料
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日外アソシエーツ 編 , 日外アソシエーツ株式会社. 作家・小説家人名事典 新訂. 日外アソシエーツ, 2002.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003686655-00 , ISBN 481691739X -
水上勉 著 , 水上, 勉, 1919-2004. 飢餓海峡 上 改訂決定版. 河出書房新社, 2005.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007629153-00 , ISBN 4309016928 -
水上勉 著 , 水上, 勉, 1919-2004 , 水上, 勉, 1919-2004. 湖笛 上 復刊. ごま書房, 2008. (水上勉勘六山房叢書)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009313162-00 , ISBN 9784341172282
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日外アソシエーツ 編 , 日外アソシエーツ株式会社. 作家・小説家人名事典 新訂. 日外アソシエーツ, 2002.
- キーワード
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- 水上勉
- 照会先
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- レファレンス協同データベース 山梨県立図書館20070328事例(管理番号:9000005284)
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000039303
- レファレンス協同データベース 山梨県立図書館20070328事例(管理番号:9000005284)
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査 書誌的事項調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000327389