レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/01/07
- 登録日時
- 2023/02/01 00:30
- 更新日時
- 2023/02/01 00:30
- 管理番号
- 6001057897
- 質問
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解決
唐人符丁(ふちょう、符牒)について書かれている資料はあるか。
- 回答
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次の資料に掲載されている。
■『華僑・華人事典』(可児弘明/編 弘文堂 2002.6)
・「唐人符丁」(p.556)
「中国の商業、帳簿などで使われてきた略式数字の書式の『号馬』(号碼、碼字、暗碼)、および歳月・量目などの別字、略字、略式書方のこと。江戸時代、これを『唐人符丁』といった。」
■『船場道修町:薬・商い・学の町(上方文庫)』(三島佑一/著 和泉書院 2006.1)
「道修町の歴史と商法 レトロ道修町商法」のp.44-46に、唐人符丁について記載がある。p.44に「道修町の店内では店内同士はわかるが素人にはわからないような唐人符丁と、各店内独自のカタカナの暗号符丁を作って値段を記した」として唐人符丁が図示されている(1~10まで。0の表記はない)。
■『清国商業綜覧 第1巻』(根岸佶/編纂 丸善 1906.12)
「第二章 記帳 第一節 暗碼数字及商業省筆法」(第二編のp.8-14)に数字が0~9まで図示されている(第二編p.8)ほか、表記方法の記載もある。
■『中北薬品二百五十年史』(中北薬品株式会社社史編纂委員会/編纂 中北薬品 1977)
「2 近代薬業の黎明ー中北商店時代ー 1.洋薬時代の幕開け 3.京町の慣習 帳合」(p.79)に「物の値段(単価)は(中略)唐人符牒を用いた」として数字が図示されている(1~9まで。〇の記号もあるが、対応する数字が記載されていない)。
■『三星堂100年史:1898-1998』(株式会社三星堂社史編纂委員会/編集 三星堂 1999.6)
p.20に「『符丁』(ふちょう)のこと」にコラムとして掲載。店ごとに独自の符丁を用いたほか、業界共通の符丁として唐人符丁を使用していたとあり数字例が図示されている。(1~10まで)
■『道修町文書近世編 第5巻』(佐藤敏江/編 道修町資料保存会 2016.3)
凡例に文書「新掌録」(p.120-172)内の「唐人ふちょう」はそのまま記載した旨が注記されており1~10まで数字例が記載されている。
[事例作成日:2023年1月7日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 言語学 (801 10版)
- 代数学 (411 10版)
- 参考資料
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- 華僑・華人事典 可児/弘明∥編 弘文堂 2002.6 (536)
- 船場道修町 三島/佑一∥著 和泉書院 2006.1 (44-46)
- 清国商業綜覧 第1巻 根岸/佶∥編纂 丸善 1906.12
- 中北薬品二百五十年史 中北薬品株式会社社史編纂委員会∥編纂 中北薬品 1977 (79)
- 三星堂100年史 株式会社三星堂社史編纂委員会∥編集 三星堂 1999.6 (20)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 大阪,その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000328292