レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年08月01日
- 登録日時
- 2023/12/26 17:55
- 更新日時
- 2023/12/26 17:57
- 管理番号
- 市川20230801-03
- 質問
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解決
欧米の小説や映画では、パーティや催しもので作家が自作を披露したり、一般人でも有名な詩や物語などを家で朗読する描写があるが、欧米の朗読の文化についての本はあるか。
- 回答
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『読書の歴史 あるいは読者の歴史』(アルベルト・マングェル/著 柏書房 1999)p.271-284「朗読者としての作者」の項には、古代ローマやギリシア時代の朗読会の様子や、ダンテ、チョーサー、ディケンズ等の著者による朗読会についての記述がある。また、「一九世紀にはいると、ヨーロッパ全土にわたって、作者による朗読は黄金期をむかえる」との記述がある。
また、『声の文化史 音声読書としての朗読』(原良枝/著 成文堂 2016)に、「ヨーロッパにおける自作朗読会」という項目がある。この本は市川市未所蔵だが、元となる博士論文「音声読書としての朗読研究 : その文化的側面と可能性」 は早稲田大学リポジトリ(https://waseda.repo.nii.ac.jp/records/16556 2023.9.30確認)から、本文を閲覧できる。p.43-47「ヨーロッパにおける文化としての朗読環境」の中に、作者による自作朗読会の様子に加え、「15世紀頃から宮廷や庶民の家でも家族や友人たちへの教育や娯楽として朗読が行われ、女性たちが興味ある話題の文章を朗読し、論評していく朗読会も開かれた。」「人々が適宜集まり形式にとらわれず自由に朗読会を行う習慣は17世紀に一般化していったのである。」という記述がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 言語生活 (809 10版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000344047