レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年07月11日
- 登録日時
- 2023/01/18 14:22
- 更新日時
- 2023/02/28 11:00
- 管理番号
- 中央-1-0021610
- 質問
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解決
世界各国で行われている言語教育(母国語教育)のカリキュラムや指導の詳細について調べている。
主要国における言語教育の指導法について詳細の情報や、記載されている書籍を紹介してほしい。
- 回答
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回答プロセス中の○印の資料を紹介した。
- 回答プロセス
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●レファレンス協同データベースの以下の事例が参考になりそう
「諸外国の小学校における「国語」の授業時数が分かる資料はないか。日本と比較したい。」
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000258263(2023.02.04最終確認)
○「諸外国における教育課程の基準 近年の動向を踏まえて(教育課程の編成に関する基礎的研究 報告書4) 平成24年度プロジェクト研究調査研究報告書」
http://id.nii.ac.jp/1296/00000495(2023.02.04最終確認)
アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・フィンランド・オーストラリア・シンガポール・中国・台湾の教育課程についての調査結果がまとめられている。教科の種類や、各教科に割かれている授業時間数が分かる。
○『諸外国の初等中等教育』文部科学省生涯学習政策局/[編] 明石書店 2016年
アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、フィンランド、中国、韓国、日本の初等中央教育制度の概要、教育内容・方法、進級・進学制度、教育条件、学校選択・連携についてまとめている。言語教育だけではないが、教科構成等に触れられているので、参考にできると思われる。
●インターネット検索で以下の調査論文を発見。
○平成18年度~平成19年度科学研究費補助金(基盤研究(B)) 研究成果報告書「初等中等教育の国語科の教科書及び補助教材の 内容構成に関する総合的,比較教育的研究 ― 学力の基礎をなす言語能力の形成を中心として ― 」 課題番号18330196 研究代表者・藤村和男(財団法人教科書研究センター研究部長)平成20(2008)年3月
https://textbook-rc.or.jp/report_base.pdf (2023.02.04最終確認)
アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・ロシア・フィンランドの6ヵ国の国語教科書並びに国語教材を比較分析することによって、国語教科書の体裁、内容構成、利用方法等について報告している。
○「国語教育と国民の知識基盤の形成―中国・英国・米国・フランス・ベトナムの事例―」西川 真子, 新居 明子, 梅垣 昌子, 大岩 昌子, 平山 陽洋 『名古屋外国語大学論集』第3号 p259-270
https://core.ac.uk/download/pdf/235012879.pdf(2023.02.04最終確認)
中国・英国・米国・フランス・ベトナムの国語教育の伝統と変化についての研究報告。
●教育関係、言語関係の資料を見る
×『諸外国の教育動向 2020年度版』文部科学省総合教育政策局/[編] 明石書店 2021年
×『PISAから見る、できる国・頑張る国 [1]』経済協力開発機構/編著 渡辺良/監訳 明石書店 2011年
×『言語と教育 多様化する社会の中で新たな言語教育のあり方を探る』杉野俊子/監修 田中富士美/編著 波多野一真/編著 井上恵子/[ほか著] 明石書店 2017年
×『世界の言語教授・指導法 アプローチ&メソッド』ジャック・C.リチャーズ/著 シオドア・S.ロジャーズ/著 アントニー・アルジェイミー/監訳 高見澤孟/監訳 アナハイム大学出版局協力翻訳チーム/訳 東京書籍 2007年
○『世界の学校と教職員の働き方 米・英・仏・独・中・韓との比較から考える日本の教職員の働き方改革』藤原文雄/編著 学事出版 2018年
p111 ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州及びベルリンにおける基礎学校の「ドイツ語」課の学習指導要領の概観が表で掲載されている。
○『こんなに違う!世界の国語教科書』二宮皓/監修 二宮皓/[ほか]著 メディアファクトリー 2010年
言語教育というより、国語教科書を通してみる思想や文化などがメインだが、
p50 フランス 文法について
p81 フィンランド 国語教育は「全国教育課程基準(日本の学習指導要領に相当)」で、すべての学習の基礎に位置付けられている。
p99 ロシア 国語教科の授業時間など
など、母国語教育について書かれている部分も多い。
●ざっさくプラスで検索
『「WEB国語教室」連動 世界の「国語」教育事情』(雑誌『国語教室』掲載)
第1回アメリカ(2012年)~第10回ガーナ(2016年)まで、各国の国語教育事情について取り上げている。雑誌『国語教室』は、バックナンバーをWeb上で見られる。(すべて2023.02.04最終確認)
○世界の「国語」教育事情:第1回アメリカ(2012年第95号/p46-48)
https://www.taishukan.co.jp/files_upload/upload/owned_media_magazine/journalkokugo95.pdf
○世界の「国語」教育事情:第3回イギリス(2012年第96号/p42-44)
https://www.taishukan.co.jp/files_upload/upload/owned_media_magazine/journalkokugo96.pdf
○世界の「国語」教育事情:第4回ドイツ(2013年第97号/p42-44)
https://www.taishukan.co.jp/files_upload/upload/owned_media_magazine/journalkokugo97.pdf
○世界の「国語」教育事情:第5回中華人民共和国(2013年第98号/p40-42)
https://www.taishukan.co.jp/files_upload/upload/owned_media_magazine/journalkokugo98.pdf
○世界の「国語」教育事情:第7回ロシア(2014年第99号/p56-58)
https://www.taishukan.co.jp/files_upload/upload/owned_media_magazine/journalkokugo99.pdf
○世界の「国語」教育事情:第8回イギリス(2014年第100号/p46-48)
https://www.taishukan.co.jp/files_upload/upload/owned_media_magazine/journalkokugo100.pdf
○世界の「国語」教育事情:第9回フィンランド(2015年第102号/p50-52)
https://www.taishukan.co.jp/files_upload/upload/owned_media_magazine/journalkokugo102.pdf
○世界の「国語」教育事情:第10回ガーナ(2016年第103号/p45-47)
https://www.taishukan.co.jp/files_upload/upload/owned_media_magazine/journalkokugo103.pdf
※第2回、第6回は「WEB国語教室」(大修館書店運営)(https://www.taishukan.co.jp/kokugo/media/) に掲載していたようだが、2019年サイト改修時にページが不明になってしまった模様。
●参考書架の資料を見る
○『教育課程事典 各論編』小学館 1983年
p12-15「第2節 諸外国における国語科教育」において、イギリス、ソ連、アフリカの国語教育について記述している。かなり昔の情報だが、過去を知るという意味では参考にできると思われる。
○『国語教育指導用語辞典 第5版』田近洵一/編 井上尚美/編 中村和弘/編 教育出版 2018年
p366-367「外国の国語教育(アメリカ)」
p368-369「外国の国語教育(イギリス)」
p370-371「外国の国語教育(フランス)」
p372-373「外国の国語教育(ドイツ)」
p374-375「外国の国語教育(ロシア)」
×『応用言語学事典』小池生夫/編集主幹 研究社 2003年
外国語教育や日本語教育ならあったが、各国の国語教育は記述なし。
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育課程.学習指導.教科別教育 (375 10版)
- 言語学 (801 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 言語教育
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000327550