レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/3/25
- 登録日時
- 2022/09/02 00:30
- 更新日時
- 2024/03/29 00:34
- 提供館
- 金沢市図書館 (2310230)
- 管理番号
- 玉川-000976
- 質問
-
解決
【省胎七宝について】 工芸の技法「省胎七宝」について書かれた資料を見たい。
- 回答
-
「省胎七宝」でフルテキスト検索をかけたところ1件もヒットしなかったため、七宝焼の技法について書かれた以下の資料を提供した。
・『七宝の伝統技法』(11084625)p.10「省胎七宝」、p.29「省胎七宝(プリック・アジュール)・・・透明釉を施した有線七宝を、完成の後、酸によってその金属部(胎)を溶かしてしまう技法です。」
・『現代七宝の匠とその系譜』(112929818)p.65「金属の胎に釉薬を焼きつけた後に、胎を薬液で溶かし、銀線と施釉したガラス質のみを残す。それが省胎七宝のできる理屈である」
・『七宝焼』(129404110)p.59「肖胎七宝 肖胎とは胎を消す、すなわち銅の素地を消すことです。」
インターネットで「省胎七宝」と検索をかけ、GALLERY JAPANの省胎七宝のページに出典として記載されていた『伝統工芸ってなに? 見る・知る・楽しむガイドブック』(430968465)を紹介した。
【URL】https://galleryjapan.com/locale/ja_JP/technique/otherworks/70104/ (2022年8月26日最終閲覧)
CiNii Articlesで「省胎七宝」と全文検索をかけてヒットした論文の著者が書いた資料も調べたが、省胎七宝に関する記載はなかった。
・『陶磁器 楽焼から本焼まで』(129057167)
その他Googleブックス又はブラウジングで見つかった資料は以下のとおり。
・『七宝 美の世界』(113094034)p.110-111「省胎七宝」
・『花の様式』(11061270)p.269「日本の七宝の一種で、銅の素地を、七宝釉を焼きつけた後に酸で溶かして取り去って、透明な釉だけを残して作った特殊な作品」
・『日本伝統工芸鑑賞の手引』(112234981)p.121「省胎七宝 透明(半透明)の有線七宝を制作後、金属素地を硝酸にて溶解して取り除き、釉薬と有線のみを残す技法」
・『文化財用語辞典』(11105330)p.163-164「「七宝(中略)(3)省胎七宝.有線七宝の素地を酸で腐蝕させて除去するため、ステンドグラスのような感じにでき上がるもの」
『七宝の魅力』(112117715)p.119「省胎七宝 有線で透明釉を施し、焼成・研磨を繰り返して仕上げた後、特殊な硝酸の中に一定の温度を保ちながら数日間浸して胎を溶かし、透明釉の部分を残す技法。」
『七宝』(11004410)p.33「これには、切抜胎、型取胎、腐蝕胎がありますが、名前のとおりに胎を除いた七宝のことです。」、p.152「肖胎七宝とは、薄目の銅板の表面だけに有線を施し、七宝ができたところで、強い酸液に浸し、裏面から銅地金を腐食させて胎を取ってしまう技法です。」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 芸術 (7 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000320725