レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/12/15
- 登録日時
- 2021/04/01 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:41
- 管理番号
- M21011909210849
- 質問
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江戸時代の平田道仁について書かれた資料と、その人の作品である花雲形の刀剣鐔の写真が載っているものが見たい。
- 回答
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①『鐔小道具鑑定事典』の「平田(七宝)派(代表工 道仁・春就)」の項に、「平田家は七宝という特殊な技術を一子相伝に継承し、徳川幕府の抱え工として活躍しました。(中略)初代の道仁彦四郎は京都で天正十九年(一五九一)に生まれました。慶長年間に徳川家康の命で朝鮮人から七宝の技術を学んだとも、また豊臣秀吉の朝鮮出兵に際して、随従して現地で技術を習得したとも伝えています。(中略)装剣金具工としての七宝はこの人の創始であり、正保三年(一六四六)に五十六歳で没すまで山城国京都・駿河国府中、また江戸に住んで活躍しました。」と記載がある。
②『鐔』の「平田道仁」の項に、「平田派は道仁を初代とし、桃山期に朝鮮から七宝技術を学び、それを鐔小道具に用いている。」と記載がある。また、に「花雲形文七宝鐔」の写真も掲載されている。
③『七宝文化史』の「第十二章 平田道仁と小堀遠州」の項に、「平田道仁は、十二代も続いた徳川家お抱えの七宝師の開祖であり、その名作「花雲形七宝鐔」は現在、重要文化財に指定されている。ところが、正保三年(一六四六)に五六歳で没したこと、京都に在住した金工の系譜であることぐらいしかわかっていない。」と記載がある。また、「花雲形文有線七宝鐔」の写真も掲載されている。
④『刀装具』の「宝石のような鐔」の項に、平田道仁作の「瑞雲花文七宝鐔」がカラーで掲載されており、「無銘であるが、江戸時代を通じ七宝の名門とされた平田家の家祖道仁の作とされる。」と説明がある。
⑤『日本装剣金工年表』の「江戸 平田道仁 派」の項に、初代から十代までの系図が記載されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 金工芸 (756 9版)
- 参考資料
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①若山 泡沫『鐔小道具鑑定事典』 光芸出版,2009,246p. 参照はp.76.
②小笠原 信夫『鐔』 保育社,1975,152p. 参照はp.87,134.
③森 秀人『七宝文化史』 近藤出版社,1982,210p. 参照はp.86,97.
④内藤 直子『刀装具』 淡交社,2017,119p. 参照はp.33.
⑤加島 進『日本装剣金工年表』 新人物往来社,1997,125p. 参照はp.51.
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①若山 泡沫『鐔小道具鑑定事典』 光芸出版,2009,246p. 参照はp.76.
- キーワード
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- 平田道仁
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2021011909253310849
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢, 高校生, 中学生
- 登録番号
- 1000296128