レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年11月07日
- 登録日時
- 2024/03/06 11:07
- 更新日時
- 2024/03/28 11:33
- 管理番号
- 中央-1-0021721
- 質問
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解決
サトウハチロー作詞の春の子、夏の子、秋の子、冬の子の童謡について、秋の子は末広恭雄作曲の音源が見つかったが、残りの3曲について探している。CD音源、なければ譜面を見たい。
- 回答
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音源は見つからなかった。
譜面は『魚のうた』末広恭雄/著 音楽之友社 1976年 に掲載されている。
- 回答プロセス
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・朝日新聞クロスサーチでアサヒグラフ(朝日新聞社)を検索する。
S30.3.23(1595)号 18-19P 春の子 譜面あり
S30.7.27(1613)号 16-17p 夏の子 譜面あり
S30.12.28(1635)号 21p 冬の子 譜面あり
・『魚のうた』末広恭雄/著 音楽之友社 1976年
p51-56 「サトウハチロー氏との出会い」で、「童謡歳時記」の企画で「春の子」~「冬の子」の作曲を割り当てられたことが書かれている。エピソードの中心は「秋の子」のみ。
p223-224 主要作品目録に「春の子」~「冬の子」掲載あり。公表は以下のとおり
「春の子」:アサヒグラフ(1955・3・23)、藤田圭雄司会・文化放送(1956)、毎日放送(1958)その他
「夏の子」:アサヒグラフ(1955・7・27)、毎日放送(1958)
「冬の子」:アサヒグラフ(1955・12・28)、文化放送(1956)、NHKテレビ「あすはきみたちのもの」(1969・1・6)その他
★この主要作品目録の「公表」欄に、レコードに吹き込まれたものについては「レコードに吹き込み」と記載される。その文言がない「春の子」たちは、演奏はされたが、音源化していない可能性あり。
巻末に「春の子」「夏の子」「秋の子」「冬の子」の楽譜あり。
●Googleブックスで検索する。
・『子どもたちに伝えたい日本の童謡 神奈川』池田小百合/著 有楽出版社 2003年
p196-198 「春の子」「夏の子」「冬の子」の歌詞のみ掲載。譜面はなし。
p199 「『春の子』(アサヒグラフ昭和30年3月23日)、『夏の子』(同・7月27日)、『冬の子』(同・12月28日)のシリーズも末広作曲で作られました。どの季節にも、魚が歌い込まれています。」
・『子どもたちに伝えたい日本の童謡 東京』池田小百合/著 有楽出版社 2003年にも上記と同様の記載あり。
×『童謡は心のふるさと』川田正子/著 東京新聞出版局 2001年
×『日本童謡集』与田凖一/編 岩波書店 1957年
[音源がないか念のため確認]
●所蔵資料を「CD」に指定し、「サトウハチロー」で統合検索する→8件ヒット。
内容抄録を全部確認したが、「秋の子」を含むものはあるものの、「春の子」「夏の子」「冬の子」いずれもなし。
●れきおん検索
ジャンルを「唱歌、童謡」に絞り、作詞者を「サトウハチロー」にして検索し14件ヒット。ただし、「春の子」「夏の子」「冬の子」はなし。
●NAXOS MUSIC LIBRARY検索
「春の子」「夏の子」「冬の子」ではいずれもヒットせず(「秋の子」もなし)。
●NDLオンライン検索
「録音資料」に指定して「春の子」「夏の子」「冬の子」で検索するが、ヒットするものはすべて違う曲。
●インターネット検索し、以下のページに「春の子」「夏の子」「冬の子」の歌詞と譜面あり。曲の製作話等も詳しい。
「池田小百合 なっとく童謡・唱歌(童謡・唱歌事典) 秋の子」
https://www.ne.jp/asahi/sayuri/home/doyobook/doyo00sengo.htm#akinoko(2024.3.6最終確認)
- 事前調査事項
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アサヒグラフ(S29.11.3、S30.3.23、S30.7.27、S30.12.28号)に詩、譜面があるような記述を見た。
また、『魚のうた』末広恭雄/著 音楽之友社 1976年 にあるかもしれない。
- NDC
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- 声楽 (767 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- サトウハチロー
- 春の子
- 夏の子
- 秋の子
- 冬の子
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000347062