レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20200523
- 登録日時
- 2021/08/27 00:30
- 更新日時
- 2021/08/29 15:53
- 管理番号
- 中央-2021-06
- 質問
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解決
室町~戦国時代頃に生け花として鑑賞されていた花について知りたい。
- 回答
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生け花の歴史の中で、花の生け方についての書である「花伝書」に着目し、関連する資料を調査した。
資料1は都立多摩図書館所蔵資料、資料2、3は都立中央図書館所蔵資料である。
資料1
雑誌『麗沢大学紀要』13巻(1972年3月)
p.103-133「花道伝書『仙伝抄』における美学の探究 植物名を中心とした諸問題」(大塚真三)
室町時代の花伝書とされる『仙伝抄』についての論文である。『仙伝抄』で扱われる花材は78種ある(竹、から竹などを一種類として数えれば68種)とし、「『仙伝抄』にでてくる植物名一覧表」(p.106-108)を掲載している。
なお、この論文には続きがあるが、都立図書館では欠号のため所蔵していない。
雑誌『麗沢大学紀要』14巻(1972年12月)麗沢大学
p.87-117 「花道伝書「仙伝抄」における美学の問題 植物名を中心とした諸問題 2」
資料2
p.75-106「『仙伝抄』おぼえがき」
「各月ごとの花について」(p.85-87)などに花の名前がある。
p.107-118「『山科家礼記』のいけばな」
山科家の室町時代の記録文書である『山科家礼記』について記述がある。大沢久守が禁裏で立てた花や花材名の記述もある。
p.179-190「資料『仙伝抄』」
『仙伝抄』を翻刻したものを収録。
資料3
40以上の花姿図がカラーで描かれている『花王以来の花伝書』や『仙伝抄』など多くの花伝書の図版を収録。巻末には図版解説(p.165-169)がある。
p.142-145に「仙伝抄」(岡田幸三)、p.156-162「シンポジウム 花王以来の花伝書」があり、資料について解説している。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 花道[華道] (793 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】雑誌:麗沢大学紀要 13巻 (1972年3月) / 麗沢大学
- 【資料2】日本いけばな文化史 1 いけばなの成立と発展 / 工藤昌伸著 / 同朋舎出版 / 1992.11 <D/7932/ 3004/1>
- 【資料3】いけばなの成立 (いけばな美術全集 第2) / 山根有三編 / 集英社 / 1982 <D/7930/86/2>
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000303737