レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年5月8日
- 登録日時
- 2020/08/21 14:54
- 更新日時
- 2020/12/26 14:22
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-2581
- 質問
-
解決
喜多川歌麿の浮世絵『青楼爾和嘉鹿島踊続 京町二丁目角かなや内』に描かれている3名の名前と、その3名が何をしているのかを知りたい。
- 回答
-
1.名前について
『浮世絵レファレンス事典』 日外アソシエーツ株式会社/編集(日外アソシエーツ株式会社、2010年)
p.463に、この絵の題名が『青楼爾和嘉鹿島踊続 京町二丁目角かなや内 きよミ せきや たこと』であると記載されており、絵の右端に書かれている文字は、「きよミ、せきや、たこと」であることがわかる。
(ただしこの三つの文字がそのまま三人の名前を指しているという確証は得られなかった。)
2.何をしている人たちか
3人は吉原の女芸者(遊女)であり、この浮世絵は青楼俄という吉原の年中行事の様子を描いたものと考えられる。根拠として、以下の資料に次のような記載があった。
(1)『歌麿』菊地貞夫/著(保育社、1972年)
p. 12:「『青楼爾和嘉鹿島踊続図』…(中略)…などで分かるように、ただ単なる遊女の風俗を描くというものではない」
p. 13:「扮装を凝らしている女芸者の風俗を主題にしている点が興味深い。」
(2)『浮世絵大系5 歌麿』座右宝刊行会/編集制作(集英社、1976年)
p. 131:「青楼俄というのは、『鹿塚談』に吉原では毎秋八月に行なわれ、その初めは角町の遊女屋中万屋が俄狂言をこしらえ、中野町を往来したのが定例になった」と記されている新吉原年中行事の一つ」
(ただし、これは別の作品である『青楼爾和嘉鹿島踊続 京町ゑちぜんや内』の解説。)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本画 (721 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 北川歌麿
- 浮世絵
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000286077