レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年7月28日
- 登録日時
- 2022/08/17 17:28
- 更新日時
- 2023/01/24 10:57
- 管理番号
- 埼久-2022-037
- 質問
-
未解決
『カディッシュ -タデウシュ・カントルに捧ぐ-』(ヤン・コット著 坂倉千鶴訳 未知谷 2000)のp15の6行目に記述されている、舞台「死の教室」で流れたウィーンのワルツ「フランソワ」を聴きたい。また、作曲者について知りたい。
- 回答
-
以下の情報を紹介した。
ワルツ「フランソワ」の音源については確認できなかった。
《Youtube》「Umarla Klasa (La classe morta) di Tadeusz Kantor - [sub. fra.]」(https://www.youtube.com/watch?v=-p870MeyJuw Google)
フランスでの公演映像。「Musique "Valse Francois" de Zygmunt KARASINSKI」とあり。(フランス語)
《Spotkania z piosenka》(http://www.spotkaniazpiosenka.org/ Wojciech Dąbrowski)
「GWIAZDOZBIÓR POLSKIEJ PIOSENKI XX WIEKU」(http://www.spotkaniazpiosenka.org/GWIAZDOZBIOR/indeksnazwisk.html)
「ADAM JÓZEF KARASIŃSK」に経歴あり。(ポーランド語)
- 回答プロセス
-
1 自館目録を〈キーワード:タデウシュ・カントル〉で検索する。
2 《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を〈The Dead Class〉〈Umarła klasa〉で検索する。
3 《国立国会図書館リサーチ・ナビ》(http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/ 国立国会図書館)を〈死の教室〉で検索する。
《千葉商科大学学術リポジトリ》(https://cuc.repo.nii.ac.jp/ 千葉商科大学付属図書館)
山下純照著「記憶の観点からの演劇研究(6)事例研究(3)金杉忠男『胸騒ぎの放課後』(一九八七/八八年)とカントル『死の教室』(一九七五)にみるノスタルジアの比較考察」(『千葉商大紀要 46巻4号』p1-14 千葉商科大学 2009.3)
p10「ジグムント・クラシンスキの『ワルツ・フランソワ』が、舞台の進行をただたんに伴奏するのではなく、俳優の演技をも運んでいく。」とあり。
p12-13参考文献に、「タデウシュ・カントル (Kantor, Tadeusz) [1983]:『死の演劇』、 松本小四郎・鴻英良訳 PARCO出版 1983年。」、「Schorlemmer, Uta [2005]:Tadeusz Kantor. Er war sein Theater. Nurnberg: Verlag fur moderne Kunst, 2005.」とあり。
4 『死の演劇』(タデウシュ・カントール著 松本小四郎〔ほか〕訳 パルコ出版局 1983)を確認する。
5〈クラシンスキ〉で検索する。
(1)自館目録を検索する。
(2)《国立国会図書館サーチ》(http://iss.ndl.go.jp/ 国立国会図書館)を検索する。
(3)《WHOPLUS》(日外アソシエーツ)を検索する。
6 《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を検索する。
(1)〈Walc & Francois & Zygmunt〉で検索する。
《WorldCat》(https://www.worldcat.org/ja OCLC)
『François : walc』「著者:Adam Karasiński 出版社:Gebethner & Wolff Warszawa cop. 1947)楽譜:ポーランド語」とあり。
(2)〈krasinski & walc & francois〉で検索する。
《Walc Francois, muz. Adam Karasiński, sł. Andrzej Włast, piosenka z repertuaru Mieczysława Fogga》(https://www.youtube.com/watch?v=4AcR3xY20oE Google)
舞台上でピアノの伴奏に合わせて男性が歌う、2分59秒の映像あり。概要欄に、「第17回全国レトロソングフェスティバルの一環としてのコンサート」とあり。
(3)〈死の教室〉で検索する。
《Weblio辞書》(https://www.weblio.jp/ GRAS Group. Inc)
「死の教室」映画情報あり。「原題:The Dead Class 製作国:ポーランド 製作年:1976 解説に、「ポーランドの前衛演劇人タデウシュ・カントールが演出した『死の教室』の舞台記録。製作はバルバラ・ペツ・シレシツカ、監督は「愛の記録」のアンジェイ・ワイダ、出演は劇団クリコット2のメンバー。」とあり。
(4)〈Walca Francois〉で検索する。
《Wikipedia》(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8 ウィキメディア財団)
「Walc Francois」(https://pl.wikipedia.org/wiki/Walc_Fran%C3%A7ois)
「polski walc skomponowany w 1905 roku przez Adama Józefa Karasińskiego. (中略)W 1975 roku wykorzysta? go Tadeusz Kantor w spektaklu "Umar?a klasa". 」、外部リンク「Biografia kompozytora i informacje o utworze」あり。(ポーランド語)
(5)〈ポーランド語 & Adama Jozef Karasinski〉で検索する。
7 6(4)の外部リンク「Biografia kompozytora i informacje o utworze」を確認する。
8〈劇団クリコット2〉で検索する。
(1)《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を検索する。
《natsume-books.com》(http://www.natsume-books.com/ 夏目書房)
「タデウシュ・カントール Tadeusz Kantor 「死の演劇」 入荷しました。」(http://www.natsume-books.com/natsumeblog/?p=24492)
「1955年に、「クリコット2」という劇団を結成し、1960年代からは公演で世界中を回りました。そして1982年には日本を訪れ、カントールの代表作でもある「死の教室」が上演されました。」とあり。YouTubeの動画「"LA CLASE MUERTA" TADEUSZ KANTOR / DEMENTIA 2008」へのリンクあり。
(2)《早稲田大学文化資源データベース》(https://archive.waseda.jp/archive/ 早稲田大学)を検索する。
(3)《CiNii Research》(https://cir.nii.ac.jp/ 国立情報学研究所)を検索する。
《CiNii Research》(https://cir.nii.ac.jp/ 国立情報学研究所)
「死の教室」(https://cir.nii.ac.jp/crid/1130000793702047616)
『死の教室』(アンジェイ・ワイダ監督 ポニーキャニオン (発売) 出版年不明)(注)ビデオカセット
〈その他調査済み資料〉
『現代美術の場としてのポーランド カントルからの継承と変容』(加須屋明子著 創元社 2021)
『ポーランド音楽の歴史』(ステファン・シレジンスキ、ルドヴィク・エルハルト編 阿部緋沙子〔ほか〕訳 音楽之友社 1998)
『ポーランド音楽史 増補改訂』(田村進著 雄山閣出版 1991)
『音楽芸術 1982年10月 40巻10号』(音楽之友社 1982.10)
『芸術新潮 1982年9月 393』(新潮社 1982.9)
『悲劇喜劇 1982年11月 385』(早川書房 1982.11)
『キネマ旬報 1989年11月下旬 1022』(キネマ旬報社 1989.11)
『美術手帖 1995年2月 702』(美術出版社 1995.2)
『季刊みづゑ 1991年6月 959』(美術出版社 1991.6)
『月刊美術 1995年2月 233』(サン・アート 1995.2)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2022年7月28日。
- 事前調査事項
-
《@KCUA》(https://gallery.kcua.ac.jp/ 京都市立芸術大学ギャラリー)『カントルの宇宙におけるオブジェ、マネキン、俳優たち』(マウゴジャータ・ジェヴルスカ著 関口時正翻訳)「タデウシュ・カントル生誕 100 周年記念レクチャ- 第6回タデウシュ・カントル研究会 日時:2015年4月12日(日))とあり。p3に、「『死の教室』の中で効果的に用いられる音楽――ある戦前のワルツ、ありふれたヒット曲がある。」とあり。
《Twitter》(https://twitter.com/home?lang=ja Twitter Japan)「「死の教室」で使われていた曲とタイトルは、アダム・カラシンスキ「フランソワ・ワルツ」」との投稿あり。
《国立国会図書館レファレンス協同データベース》(http://crd.ndl.go.jp/reference/ 国立国会図書館)
『クラシック音楽事典 改訂版』(塚谷晃弘[ほか]編 雄山閣出版 1987)、『音楽家人名事典 新訂』(日外アソシエーツ株式会社編集 紀伊国屋書店 1996)、『クラシック音楽事典』(戸口幸策監修 平凡社 2001)、『図鑑世界の作曲家 中世から現代まで』(DK社編 東京書籍 2021)、『ウィーンっ子によるウィーン音楽案内』(フランツ・エンドラー著 大田美佐子訳 音楽之友社 2003)、『クラシック音楽作品名辞典 改訂版』(井上和男編著 三省堂 1996)、『映画をとおして異国へ ヨーロッパ/アメリカ篇』(石原郁子著 芳賀書店 2000)、『シネマ・ミーツ・クラシック 94人の大作曲家が書いた映画音楽』(西村雄一郎著 音楽之友社 2000)
- NDC
-
- 音楽史.各国の音楽 (762 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- Karasiński Adam(クラシンスキ アダム)
- Krasinski Zygmunt(クラシンスキ ジグムント)
- 音楽-ポーランド
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 音楽
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000319998