レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年12月12日
- 登録日時
- 2024/03/01 15:13
- 更新日時
- 2024/03/24 22:27
- 管理番号
- 県立長野-23-183
- 質問
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解決
岡本太郎の野外彫刻「無籍動物」が、千曲市戸倉の温泉施設ヘルスセンターに設置されていた。昭和35年(1960年)に序幕式があったのではないかと思う。このことに関する新聞記事を見たい。
- 回答
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「無籍動物」は旧・更級郡戸倉町(現・千曲市)にあった「戸倉上山田ヘルスセンター」に設置された野外彫刻で、2体あったもの。次の関連記事を紹介した。
信濃毎日新聞
・「いよいよ18日に開店 最後の仕上げいそぐ」昭和35年(1960年)1月7日朝刊12面
当該彫刻の写真が掲載されている。
・「あす開業式 完成した戸倉のヘルスセンター」昭和35年(1960年)1月17日朝刊12面
建物の写真はあるが、当該彫刻についての写真や記述はない。
・「盛大に落成開場式 戸倉上山田ヘルスセンター」昭和35年(1960年)1月18日夕刊3面
式典の写真が掲載されているのみ。
・「連日おおにぎわい 平日は平均し四百人」昭和35年(1960年)2月1日朝刊8面
開館後の賑わいを伝える記事のみで、写真はない。
・「東北信調」昭和35年(1960年)2月13日朝刊8面
遊園地に放す動物が配置されつつあることが記されている。
・「遊園地も開園 戸倉上山田ヘルスセンター」
遊園地開園を報じる記事で、遊具で遊ぶ来園者の写真が掲載されている。朝日新聞 長野版
・「ハテ、なんだろう 作った岡本画伯も分からぬ ヘルスセンターに異な物」昭和34年(1959年)12月14日朝刊12面
当該彫刻がヘルスセンターのスポーツ・ランド中央部に13日に据え付けられたという記事と当該彫刻とともに
映る岡本氏の写真が掲載されている。
・「ヘルスセンター店開き 東洋一を誇る施設」昭和35年(1960年)1月18日朝刊12面
ヘルスセンターの建物周辺の写真が掲載されている。庭の中央に当該彫刻があるようにも見えるが断言できな
い。
・「信州新名所(6)ヘルスセンター」昭和35年(1960年)2月10日朝刊12面
当該彫刻の写真はないが、遊園地の紹介があり、「岡本太郎氏制作の“無邪気と健康”を象徴した“近代的怪
獣”のまわりにシカやアヒルが遊んでいる。」という一文がある。アヒルが泳ぐ池の周辺にシカがいる写真が掲
載されており、背景に遊具が映っている。また、池は何かを取り巻くように作られているように見える。
・「ヘルスセンター遊園地開く」昭和35年(1960年)3月2日朝刊12面
当該彫刻の記述はなく、1日に遊園地が開園したことを伝える記事。
・「家族連れで大にぎわい ヘルスセンター」昭和35年(1960年)3月29日朝刊12面
当該彫刻の記述はなく、遊園地の活況を伝える記事。読売新聞 長野版
・「話の小窓」昭和34年(1959年)12月14日朝刊12面
当該彫刻がヘルスセンターのスポーツ・ランド中央部に13日に据え付けられたという記述がある。明春2月まで
に全身へ白く上塗りし、顔はタイルをはり完成するとも。当該彫刻の写真も掲載されている。
・「話の小窓」昭和35年(1960年)1月18日朝刊12面
本日開業する、という予告記事。センター全体の概要を紹介する中に、遊園地の記述もあるが、開業時期につい
ては、触れられていない。
・「話の小窓」昭和35年(1960年)3月2日朝刊12面
遊園地が1日に開業した、という記事。当該彫刻ではないが、岡本太郎画伯が作った13か国の子どもの彫刻象
が園内に散在しているという記述がある。
この時代の朝日新聞の原紙は当館では所蔵していない。また、その他の新聞も資料保護のため、データベースもしくはマイクロフィルムでの利用となる。
- 回答プロセス
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- 長野県内のイベントのため、長野県の代表的な地方紙である『信濃毎日新聞』のデータベースで調べる。「岡本太郎」で検索したが、当該彫刻の序幕に関する記事は検索できなかった。昭和35年(1960年)は記事の全文検索ができないため、「ヘルスセンター」「戸倉町」などで検索する。
- 岡本太郎氏の動向については、全国紙も注目していると思い、『朝日新聞』『読売新聞』の全国記事と長野県版の両方を検索する。
- 事前調査事項
- NDC
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- 粘土彫刻.塑造 (717 10版)
- 観光事業 (689)
- 参考資料
- キーワード
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- 岡本太郎
- 野外彫刻
- 無籍動物
- 戸倉町
- 白鳥園
- 戸倉上山田ヘルスセンター
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000346813