1 図書館システムで<日暮里舎人>を検索し、以下の資料にあたる
【資料1】「発刊にあたって」に、この本は計画から事業の完成までを、事業の仕組み、許認可手続き、設計・工事等、新交通のいっさいをとりまとめたものとあり。終点駅の見沼代親水公園駅が都心から約15㎞の位置にあることがわかる図や駅間距離を示した地図と高架の高さと地形の高低差がわかる断面図などが掲載されている。また開業日が平成20年3月30日(日)とわかる。
【資料2】「第1章 住民運動と役所の連携」からは「足立の交通過疎地解消のために都心部と足立区西部を結んでいる放射11号線道路(尾久橋通り)の下に地下鉄を誘致するべきであると主張」していた小金井俊輔氏の提言が、次第に足立区・荒川区の動きとなっていった様子について記述している。「第4章 着々と進めて、さあ開業」には荒川区内で日暮里・舎人新線の「地上高架反対・地下化運動」があったこと、日暮里駅前再開発事業に荒川区が多大な苦労をしたことの記述あり。p.205~210は路線名、駅名決定までの経緯、p.236~238には作業員2名が死亡したそれぞれの事故についての記述あり。
『日暮里・舎人線の計画について』(東京都都市計画局施設計画部交通企画課 1994)に載っている「日暮里舎人線計画概要図」は【資料1】の「日暮里・舎人ライナーの路線概要」と同じ図を拡大したもの。
【資料3】「第4章 ルート素案」p.47に「舎人地区を起点とするルート素案を選定する」と明記されている。
【資料4】p.79~88に日暮里案での路線検討、事業採算性あり。図1-2「日暮里案路線計画図」あり。
【資料5】「第5章 ルート素案の設定」5-1に「本調査における路線導入レベルは新都市交通システム等の導入を想定して実施するもので、その導入空間は道路上の高架に求めるものとして検討する」とあり。「参考」5-21~5-27には、新交通システムの渡河部を中心とする一部区間を地下に確保する案に関する検討結果あり。「参考 表-1 高架案と地下案の建設費比較」では東側高架案合計210億円、地下案合計426億円とわかる。