レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2022/03/03 18:20
- 更新日時
- 2022/03/20 17:50
- 管理番号
- 2022-事例16
- 質問
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解決
蹲踞(つくばい)作法と手水(ちょうず)鉢(ばち)の種類について知りたい。
- 回答
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蹲踞(つくばい)とは、手水(ちょうず)鉢、前石、湯桶(ゆとう)石、手燭(てしょく)石で構成された空間のことを言う。言葉の意味は、体を丸くしてしゃがむ、または膝を折り立てて腰を落とし、立膝をついた力士のような座法を言う。茶会での作法は、手水鉢にたたえられた清らかな水で手と口をすすぎ身を清めてから茶席に入る。手水鉢にたたえられた水のことは海と言い、海の深さは前石と水鉢とのバランスが大切で、水を柄杓ですくいやすいように配置されている。配置方法は流儀によって異なる。
手水鉢の種類については、庭園にあわせて設計された手水鉢を「創作形」、古い石塔などの一部、または全てを流用して水穴を掘り手水鉢にしたものを「見立てもの」、自然の石を使って水穴を掘った手水鉢を「自然石」と分類していると記述があり、例として京都の龍安寺の銭形手水鉢、兼六園夕顔亭の伯牙手水鉢、仁和寺の基礎型手水鉢等が紹介されていた。
- 回答プロセス
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「蹲踞(つくばい)」をキーワードとして蔵書検索で検索したところ、3 冊ヒットした。『蹲踞作法』p66 には、「使えてこそ蹲踞、実用を伴ってこそ、理にかなった形にしてこその蹲踞である。」との記述があり、各流派の作法について記載されていた。『露地を彩る蹲踞大全』p18 にも蹲踞作法の記載あり。手水鉢ばちの種類については、『さがしてみよう日本のかたち8茶室』p64 に記載されていた。『露地を彩る蹲踞大全』p41 にも手水鉢ばちデザイン実例集として、多数の手水鉢の写真が掲載されていた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 造園 (629)
- 日本の建築 (521)
- 参考資料
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- 『蹲踞作法 身も心も清める水の力』 龍居庭園研究所/編 建築資料研究社 2003 年
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『さがしてみよう日本のかたち 8 茶室』 日竎 貞夫/写真 中川 武/文
山と渓谷社 2004 年 -
『露地を彩る蹲踞大全 つくばいの作法を網羅した決定版』 吉河 功/監修
誠文堂新光社 2014 年
- キーワード
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- 蹲踞
- 手水鉢
- 茶室
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000313003