レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年12月12日
- 登録日時
- 2022/12/25 09:54
- 更新日時
- 2023/02/17 16:59
- 管理番号
- 新県図-01503
- 質問
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解決
1.小木には何がどこから運ばれ、また何をどこへ移出していたか。
2.小木から大阪に至る交易路の変化
3.相川で算出された金銀はどのように江戸まで運ばれ、活用されたか
- 回答
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1.小木には何がどこから運ばれ、また何をどこへ移出していたか。
(1)「江戸時代小木港の盛衰」(菅瀬亮司/著 『佐渡史学』第11号 佐渡史学会 1979年8月 p34-38)
近世の小木港について役割の変化に合わせて3つの時期に分け、各時期の交易内容について記述しています。
(2)『近世日本海海運と港町の研究』(小村弌/著 国書刊行会 1992)
p126~160「第1章 第6節 佐渡小木港の近世的展開」では、近世の小木港について役割の変化に合わせて3つの時期に分けて記述しています。小木港の回船問屋である和泉屋・安宅屋の入船記録表も掲載されています。
(3)『新潟県史』通史編4 近世2(新潟県/編 新潟県 1988)
p614~620「4 小木」の項では、小木港の歴史について記述されており、小木港の回船問屋である和泉屋の入船状況の表なども掲載されています。また資料編9巻は佐渡編、資料編10巻は流通編となっており、それぞれ関連資料が掲載されています。
(4)『日本の中の佐渡』(本間雅彦/[ほか]著 両津市郷土博物館 2000)
「佐渡と蝦夷地―佐渡から移出したもの―」の項内p76~77「佐渡の移出品」に小木に限りませんが、移出品の記述があります。
(5)『佐渡国小木港の社会経済史的研究』(渡辺次郎/著 小木町公民館 1951)
p1~21「1. 小木町の発展史」の項に小木港の交易内容についての記述が散見されます。
(6)『日本海上交通史の研究』(民北見俊夫/著 鳴鳳社 1973)
「第3篇 第2章 佐渡諸港と佐渡衆の松前稼ぎ」には、小木港の交易についての記述が散見されます。特にp429~431には、小木港の役割の変化について記述があります。
(7)「近世越後・佐渡海運と北陸諸港」(菅瀬亮司/著 『かみくひむし』第84号 かみくひむしの会 1992年3月 p1-10)
小木港の交易についての記述が散見されます。
(8)『日本海事史の諸問題』海運編(石井謙治/編 文献出版 1995)
p111~140「近世前半期の佐渡廻船業について」の項に小木港の交易についての記述が散見されます。
2.小木から大阪に至る交易路の変化
当館の所蔵資料を調査したところ、以下の資料に記述が見つかりました。
(9)『佐渡小木町史』上巻(小木町史編さん委員会/編 小木町 1979)
p343~347「西廻り海運」の項目に、敦賀経由のルートから西廻り航路への変化について記述されています。
(10)『佐渡海運史』(磯部欣三/[ほか]著 中村書店 1975)
「Ⅳ 小木港と赤泊港」の章内p213~214「西廻り航路」の項目には、西廻り航路の開設による変化について記述があります。
3.相川で算出された金銀がどのように江戸まで運ばれ、活用されたか
当館の所蔵資料を調査したところ、以下の資料に記述が見つかりました。
(11)『図説佐渡金山』(テム研究所/編著 河出書房新社 1985)
「第3章 金鉱石が小判になるまで」内p104~107「小判の地金」やp108~115「小判の完成」の項に、佐渡において精錬した金を用いて小判を製造した旨の記述があります。またp116~120「御金蔵そして江戸へ」には、製造された小判が江戸へ運ばれるまでのルートや手法などに関する記述があります。
(12)『越後佐渡の史的構造』(小村弌先生退官記念事業会/編 小村弌先生退官記念事業会 1984)
p199~228「佐渡御金荷の輸送」の項に、主に輸送体制に関する記述があります。
(13)「黄金街道‐上納金の輸送について‐」(鈴木教治/著 『佐渡郷土文化』125号 佐渡郷土文化の会 2011.2 p62-63)
相川から江戸までの輸送について簡単に記述があります。
(14)『佐渡金銀山史の研究』(長谷川利平次/著 近藤出版社 1991)
p109~118「後編第二章 近世の佐渡航路と幕府官船」に、金銀輸送に限りませんが、航路と官船の歴史について記述があります。
(15)『出雲崎町史』通史編 上巻(出雲崎町史編さん委員会/編 出雲崎町 1993)
「第五章第二節 北国街道と出雲崎宿」内p698~704「7 佐渡金銀の輸送」に、出雲崎港から江戸への輸送について記述があります。
(16)『佐渡海運史』(磯部欣三/[ほか]著 中村書店 1975)
「Ⅳ 小木港と赤泊港」の章に「金銀の輸送」「金銀輸送の心得書」などの項目があり、金銀の輸送について記述があります。
(17)『黄金の島を歩く』(佐渡市教育委員会世界遺産・文化振興課/編著,新潟県教育庁文化行政課/編著 新潟日報事業社 2008)
p64~67「江戸幕府の財政を支えた佐渡の金銀」の項に、金銀の活用について記述があります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 海運 (683 9版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000326414