レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/12/21
- 登録日時
- 2023/03/09 00:31
- 更新日時
- 2024/03/30 00:42
- 管理番号
- M23010812438680
- 質問
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柿の実が、隔年で豊作と不作になるのはなぜか知りたい。
- 回答
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①『カキ よくわかる栽培12か月』、②『カキ 12か月栽培ナビ』によると、果樹には豊作年と不作年が交互に訪れることがあり(隔年結果)、特に柿はこの性質が強いとある。
隔年結果の理由は、果実の肥大する時期に翌年の花芽の形成(分化)も行われるためで、豊作の年には花芽分化に回る養分が少なくなり翌年は花が少なくなる。花が少ない年は果実も少ないので養分を花芽分化に使えるため翌年が豊作になる、と説明がある。
また、摘蕾や摘果を行い適切に着果量を管理すると隔年結果現象を防ぐことができ、毎年一定量の収穫ができるともある。
③『果樹園芸学』、④『果樹園芸大百科6 カキ』には柿の結果習性と枝の育成の様子が図示されており、隔年結果現象を防ぐ剪定の仕方などの説明がある。
⑤『カキの生理生態と栽培新技術』では隔年結果の性質は品種によっても強弱があり、「‘次郎’は激しいが、‘富有’はそれ程でもなく、‘平核無’は弱い」とある。
また、着果枝と無着果枝における不溶性窒素、全炭水化物、デンプンといった栄養分の含量について表やグラフを用いて詳しい比較などもされている。
毎年、安定した収量をあげるためには花芽分化開始期の葉中炭水化物と、花器の発育開始期頃の窒素栄養が重要であり、そのため摘蕾や摘果により栄養分を適正に保持することが可能になると説明がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 果樹園芸 (625 9版)
- 参考資料
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①出町誠『カキ よくわかる栽培12か月』 日本放送出版協会,2007,127p.参照はp.90-91.
②三輪正幸『カキ 12か月栽培ナビ』 NHK出版,2020,95p.参照はp.54-57.
③金浜耕基『果樹園芸学』 文永堂出版,2015,314p.参照はp.198-200.
④農文協『果樹園芸大百科6 カキ』 農山漁村文化協会,2000,654p.参照はp.277-279.
⑤中村三夫『カキの生理生態と栽培新技術』 誠文堂新光社,1994,243p.参照はp.119-123.
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①出町誠『カキ よくわかる栽培12か月』 日本放送出版協会,2007,127p.参照はp.90-91.
- キーワード
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- カキ
- なり年(成り年) 不なり年(不成り年)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2023010812405038680
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000329989