レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/08/10
- 登録日時
- 2007/12/01 02:11
- 更新日時
- 2007/12/28 11:54
- 管理番号
- 埼熊-2007-044
- 質問
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解決
酒田湊の豪商「加賀屋 二木与助」について次の事柄を調べてほしい。1 「二木」の苗字は、〈二木与助〉氏に由来されたのか。2 加賀屋は加賀藩(前田藩主)により賜った屋号なのか。3 「二木古文書」に〈二木与助〉は石川県の出身と記載されているか。
- 回答
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1、2については以下を紹介する。
「酒田市史 史料編3 海運篇上」(酒田市市史編纂委員会 1966:山形県図蔵)に次の記載あり。
酒田の加賀屋は先祖が〈加賀屋興助〉で、9代目から二木松次郎となり二木姓が冠されている。これは二木家先祖謹書列びに覚書他でわかる。解題には「先祖が加賀国から来住したので屋号を〈加賀屋〉と名乗り、苗字の〈二木〉は妻方の姓をとったものといわれ、二木はもともと妻方の加賀国の古地名二木庄に出ている」と記述されている。
3の「二木古文書」については以下のとおり。
文化財「二木古文書」の内容確認はできず、所有者の本間美術館、二木栄三氏、酒田市立光丘図書館を紹介する(「酒田市史」より)。
『山形県史 2(近世編上)』p758ー759に、酒田三十六人衆の御用帳に関する記述があるが、該当記述なし。
『山形県史 3(近世編下)』p585-586「三十六人衆の交替」の項に〈加賀屋与助〉の名が出てくるが、該当記述なし。
- 回答プロセス
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《Google》を検索し、〈本間美術館〉のWebサイトに、酒田市の文化財「二木文書」の写真がおよび説明があり、二木文書は加賀屋と称した酒田三十六人衆の中で、代々町年寄役を勤めた家柄の二木家に関する200通にのぼる文書であるとわかった。
山形県関係資料を探索、『山形県史 2・3』に〈二木文書〉関連記述が見つかる。
次に山形県の地名辞典等で〈二木〉を探すが該当なし。
石川県関連では『角川日本姓氏歴史人物大辞典 17 石川県姓氏歴史人物大辞典』p418「二木(フタギ)」の項があるが、二木与助に関する記述なし。
酒田市立資料館に問い合わせ「酒田市史」に二木文書の解説があるとの情報を得て、山形県立図書館へ調査を依頼する。結果は回答の通り。
- 事前調査事項
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「二木古文書」は本間美術館で収蔵・保存されている。
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 東北地方 (212 9版)
- 商業史.事情 (672 9版)
- 参考資料
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- 『山形県史 2(近世編上)』
- 『山形県史 3(近世編下)』
- 「酒田市史 史料編3(海運篇上)」(酒田市 1966:山形県図蔵)
- キーワード
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- 二木 与助(フタキ ヨスケ)
- 酒田-山形県-歴史
- 商人-江戸時代
- 照会先
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- 酒田市立光丘図書館・光丘文庫(0234-24-2233)
- 山形県立図書館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000039883