レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/03/10
- 登録日時
- 2006/07/08 02:12
- 更新日時
- 2008/04/03 16:15
- 管理番号
- 埼熊-2005-128
- 質問
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解決
元文2年、幕府が朝鮮人参の生育を試みさせた江戸の園芸業者3人について知りたい。①伊藤伊兵衛(五代目政武 染井) ②牡丹屋彦右衛門(牛込) ③小右衛門(赤羽)
- 回答
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①は江戸を代表する植木屋で人名辞典等に記載があるが、②③は地名に関連した簡単な記述のみ見つかった。
①江戸前~中期の園芸家。染井の植木屋で代々伊兵衛を継承。資料によって四代と五代の混同が見られるため、五代に限らず〈伊藤伊兵衛〉について記述のあった資料を紹介する。
『日本人名大事典 1』『新版世界人名辞典 日本編』『日本洋学人名事典』『新潮日本人名辞典』『江戸学事典』『江戸東京学事典』『事典しらべる江戸時代』『江戸期のナチュラリスト』(詳細な記述あり 初代から五代までの没年あり)『豊島区史 通史編1』『日本博物学史 増訂』『江戸の園芸』
②紀州出身の岡本彦右衛門が牛込村に町屋を拝領、牡丹の花を将軍に献上し、家号を牡丹屋彦右衛門と称し、家伝の薬熱湯散を製造。
『角川日本地名大辞典 13 東京都』『江戸・町づくし稿 中』ともに〈牡丹屋敷〉の項に記述あり。
③享保8年に赤坂今井・麻布・赤羽の3か所の土地を預かり、入用の時は無償で納めた。
『角川日本地名大辞典 13 東京都』『江戸・町づくし稿 中』ともに〈飯倉新町〉の項に記述あり。
- 回答プロセス
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①は『人物レファレンス事典』にも掲出されているが、②③なし。人名、朝鮮人参、園芸等の資料を探索する。地名からアプローチすると②③の簡単な記述あり。
なお、参考資料にあげた以外に調査した資料は、以下のとおり。
『朝鮮人参秘史』(八坂書房 1993)『人参史 4 人参栽培篇』(朝鮮総督府専売局 1936)『薬用人参 その研究と進歩』(共立出版 1981)『図説日本医療文化史』(思文閣出版 1989)『権力者と江戸のくすり』(北樹出版 1998)『漢方の歴史』(大修館書店 1999)『日本農書全集 45』(農産漁村文化協会 1993)『江戸の道楽』(講談社 1999)『江戸・東京農業名所めぐり』(JA東京中央会 2002)『江戸のガーデニング』(平凡社 1999)『江戸叢書』(「遊歴雑記」)(名著刊行会 1964)『幕末日本探訪記』(講談社 1997)『甦る江戸』(新人物往来社 1991)『新宿区史』『新宿区の歴史』『港区の歴史』『牛込区史』「日本近世国家の薬草政策」(『歴史学研究 639号』)ほか。
- 事前調査事項
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情報源:「徳川吉宗」(笠谷和比古 筑摩書房 1995)p180-181に記述があった。
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 園芸史.事情 (622 9版)
- 参考資料
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- 『人物レファレンス事典 古代・中世・近世』
- 『日本人名大事典 1』
- 『新版世界人名辞典 日本編』
- 『日本洋学人名事典』
- 『新潮日本人名辞典』
- 『江戸学事典』
- 『江戸東京学事典』
- 『事典しらべる江戸時代』(柏書房 2001)
- 『江戸期のナチュラリスト』(朝日新聞社 1988)
- 『豊島区史 通史編1』
- 『日本博物学史 増訂』
- 『角川日本地名大辞典 13 東京都』
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『江戸・町づくし稿 中』(青蛙房 1965)
- キーワード
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- 伊藤 伊兵衛(イトウ イヘエ)
- 岡本 彦右衛門(オカモト ヒコエモン)
- 小兵衛(コヘエ)
- 園芸史-日本
- 園芸家-人物-江戸時代
- 朝鮮人参
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000029457