フナ漁の方法の変遷について言及している資料は確認できませんでした。
行われていた時代は不明ですが、フナ漁の方法に関する資料をご紹介します。
・『川のあるくらし 栃木の漁師の玉手箱,第112回企画展』(再掲)
フナをとる方法として記載があるのは以下のとおりです。
「1.網漁~からめて捕らえる~」内「ザンブリ」(p.11)「ヨセアミ」(p.14)「フンダテ」(p.16)。
「3.ウケ漁~誘い込んで捕らえる~」内「コイ・フナ用のウケ」(p.26)。
「5.その他の漁法と漁具」内「カイボリ漁」(p.36)。
・『宇都宮の民俗』(宇都宮市教育委員会事務局社会教育課/編 宇都宮市教育委員会 1979)
p.27に漁労に関する記載があり、フナは「網漁」「釣漁」の獲物として挙げられています。
・『全国の伝承江戸時代人づくり風土記 聞き書きによる知恵シリーズ 9』(加藤秀俊/〔ほか〕編纂 農山漁村文化協会 1989)
p.362-366「江戸時代栃木の物産一覧表」に「川魚には鮎(略)鯉・鮒(略)などがとれました。漁法には簗・網・釣・筌などがあり(略)」とあります。(p.363-364)。
また、フナをとっていた川の名の記載があります。