レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年11月23日
- 登録日時
- 2021/11/23 15:43
- 更新日時
- 2022/01/16 11:40
- 管理番号
- 流山中央 2021.11
- 質問
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解決
常磐線はなぜ流山を通らなかったか
- 回答
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『流山市史 通史編 2』p542~562『流山研究・におどり 第5号』p28~39よると、
土浦線(常磐線の旧称)建設にあたり明治27年2月25日に出された仮免許の時点では川口~流山~我孫子~土浦~水戸を通過する予定でしたが、当時の鉄道局長から指摘があり、川口~根戸(柏市)間と上野~根戸間を実地測量し、比較検討することが本免許申請の条件として求められ、距離も短く最小曲線で線路を敷くことが可能な上野~根戸間の方が採用されたという経緯を読み取ることが出来ます。
なお地元住民の反対運動により、流山を常磐線が通らなかったという説は「東葛流山研究 第20号」p42によると、
初出が1974に出版された流山教育委員会編『流山の史跡を訪ねて』に記載された「明治29年に船運業者を中心とする関係者の強力な反対が起り」という文章であると考えられるが、明治29年にはすでに松戸・柏・我孫子駅が開業していたことに加え、その他の根拠資料がないことから否定的な見解を示しています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 地理.地誌.紀行 (290 10版)
- 交通史.事情 (682 10版)
- 参考資料
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流山市立博物館 編 , 流山市立博物館. 流山市史 通史編 2. 流山市教育委員会, 2005.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007696909-00 (p542~562) -
流山研究・におどり 第5号. 流山市立博物館友の会, 1986-00.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I072790163-00 (p28~39) -
流山市立博物館友の会/編. 東葛流山研究 : 東葛なぞふしぎ事典 第20号. 流山市立博物館友の会事務局, 2001.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I011555128-00 , ISBN 4845510847 (p42)
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流山市立博物館 編 , 流山市立博物館. 流山市史 通史編 2. 流山市教育委員会, 2005.
- キーワード
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- 都市交通--千葉県--流山市
- 常磐線
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000307940