レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20190801
- 登録日時
- 2021/04/17 00:30
- 更新日時
- 2021/04/17 00:30
- 管理番号
- 徳参20190801
- 質問
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解決
鬼瓦には、どのような意味があるのか。鬼なのに寺の屋根にあるのはなぜか。
- 回答
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A.『日本の美術1998年12月号(391号):鬼瓦』 至文堂
p.17-19「鬼瓦とは」の章に、以下のようなことが書かれている。
・鎌倉時代後期(14世紀)以降の鬼瓦は立体的な造形。
・鎌倉時代前期までの鬼瓦は薄い板状の焼物。
・寺院が盛んに建立されるようになったのは6世紀末。
・瓦つくりが軌道にのるのは7世紀からで、鬼瓦もこの段階でつくられはじめたが、鬼瓦の主要な紋様は
鬼ではなく蓮華であった。
・鬼瓦の葺かれる位置は屋根の要所のもっとも目だつところであり、その位置にふさわしいなんらかの意
義があったはずである。それは現代人がイメージする「鬼」のごとくまがまがしいものではなかったと
考えたい。
B.『鬼瓦:ルーツを尋ねて』 玉田芳蔵/著 東京書籍 2000.4
p.82 「火の災いをもたらす魔物から大切な建物を護るために鬼面文の鬼瓦こそ最も適しているという認識
から、鬼瓦は鬼面文という方向に定着していったのではないかと思われる。」
C.『入門日本古建築細部語彙 社寺篇』 綜芸舎編集部/編 綜芸舎 1989.5
p.9 おにがわら(鬼瓦) 鬼面、獣面を現わし、辟邪的意味を持つ。
D.『建築用語辞典(第2版)』 建築用語辞典編集委員会/編 技報堂出版 1995.4
p.109 おにがわら 鬼瓦 屋根棟の端を覆うために装飾的に用いる瓦。昔は魔除けのため鬼面を用いた
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本の建築 (521 8版)
- 参考資料
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- 日本の美術1998年12月号(391号):鬼瓦 (708.1ニツp.17-19至文堂)
- 鬼瓦:ルーツを尋ねて (573.3タマp.82玉田芳蔵/著 東京書籍 2000.4)
- 入門日本古建築細部語彙 社寺篇 (521ソオp.9綜芸舎編集部/編 綜芸舎 1989.5)
- 建築用語辞典(第2版) (520ケンp.109建築用語辞典編集委員会/編 技報堂出版 1995.4)
- キーワード
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- 鬼瓦 寺社建築
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000297218